ダウ理論、使ってますか? FXの入門書にはだいたい登場する有名な理論ですが、良くわからなかったり、実践で使いこなせていなかったりする人は多いのではないでしょうか。
ダウ理論も極めると、トレンド転換やエントリー、利食い、損切りのポイントまでが手にとるようにわかってしまいますよ。
申し遅れました、FXトレーダーのみつしろです。
今回は、ダウ理論の基本のから実戦での使い方のコツまでをトレード初心者のかた向けに、トレード歴13年のみつしろが、初めから丁寧に解説します。
- ダウ理論の本質とは?
- ダウ理論の使い方、エントリー・利食い・損切りのポイント
- どうしてダウ理論の転換シグナルが出てからだと出遅れるのか?
- ダウ理論で勝てる! おすすめトレンド転換手法を紹介
お読みいただくと、ダウ理論を何倍も使いこなせるようになるはずです!
まずは、ダウ理論の基本から見ていきましょう。
1.ダウ理論とは?
ダウ理論とは、19世紀の金融ジャーナリスト、チャールズ・ダウが提唱した、6つの基本原則から成る相場理論です。
大事なところだけ簡単に言うと、 安値と高値がそれぞれ切り上がっている間は上昇トレンド、安値と高値がそれぞれ切り下がっている間は下降トレンドが継続していますよ、というだけの話です。
と、その前に、ダウ理論の由来や、6つの基本原則って何なの? と言う話も一応お伝えしておきたいと思います。
うんちくは要らないから、とにかく使えるようになりたいと言う人は
「ダウ理論の本当の使い方は?エントリー・利益確定・損切りポイントはココ!」
まで飛ばしていただいて構いません。
1-1 ダウ理論の由来
ダウ理論を提唱したチャールズ・ダウは、株式投資家でもありましたが、本業はジャーナリスト・証券アナリストでした。
『ウォールストリート・ジャーナル』を作ったことや、「ダウ平均」と言う株価の計算方式を考案したことでも有名です。
ダウはハイスクールを中退して新聞記者になり、ニューヨーク証券取引所での相場に関する記事を主に執筆していました。
その取材の中で、株式相場の法則性を発見しウォール・ストリートジャーナル紙で発表します。
1-2 6つの基本原則
ダウ理論は、次の6つの基本原則で構成されています。
- 平均は全ての事象を織り込む
- トレンドには短期・中期・長期の3種類がある
- 主要トレンドは先行期・追随期・利食い期の3段階からなる
- 平均は相互に確認されなければならない
- トレンドは出来高でも確認されなければならい
- トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する
基本原則1.平均(株価)は全ての事象を織り込む
株や為替の価格の変化の要因は、経済状況や政策、市場参加者がどこで売買を行うか、など様々ありまあすが、結局のところ全ての要素は「値動き」に反映されます。
ということは、値動きさえ見れば今後の価格の予想もできる、というテクニカル分析の根幹となる考え方です。
基本原則2.トレンドには短期・中期・長期の3種類がある
続いては、時間軸ごとに異なるトレンドが存在するという話です。
長期のアップトレンドの中でも、短い時間軸に切り替えると押し目で下げている部分がありますね。
基本原則3.主要トレンドは先行期・追随期・利食い期の3段階からなる
トレンドの第一段階「先行期」では、機関投資家など大口の投資家が大量の資金を使って底値で買い集めを行います。この段階では、小口の投資家はトレンドが読めません。
第二段階の「追随期」になると、市場全体が先行きのゆるやかなトレンドに追随して価格を大きく押し上げます。
後から価格上昇に気づいた一般投資家が参入してさらに価格が上昇するのが第三段階「利食い期」です。
ここで、先行期・追随期で買っていた投資家は利食いをして売り抜けを図るため、上昇トレンドは終了し、第三段階で買いエントリーをした一般投資家は高値づかみをすることになります。
基本原則4.平均(株価)は相互に確認されなければならない
これは、ある市場と別の市場のトレンドには相関関係があるはずだ、という原則です。
例えば、円安でドル円が上昇したらユーロ円も上昇するはずです。
基本原則5.トレンドは出来高でも確認されなければならい
例えば、価格が上がっていても出来高が伴っていなければ、買いの勢力がさほど強くはなく、ダマシの可能性が高くなります。
またはトレンド継続中にじわじわ出来高が減少していく時にはトレンドの終了が近いサインです。
厳密には、FXは株と違って市場外取引のため正確な出来高はわかりませんが、TradingView(トレーディングビュー)のチャートでは、レートの更新頻度(ティック数)を使った「出来高っぽい」インジケーターが利用できます。
出来高の活用方法は以下の動画をご参考にしてください↓↓
基本原則6.トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する
6つ目の「トレンドの定義」が最も有名かつ重要な原則です。
図のように、高値・安値の切上げ(または切り下げ)が続いている限り、上昇トレンド(または下降トレンド)が継続していると判断します。
これが崩れたら、トレンドは終了ということになります。
上昇トレンドだったら、高値が切り上がらなかった地点でトレンドは消滅、さらに直近の安値を切り下げたら下降トレンドの発生と判断します。
下降トレンドから上昇トレンドへの転換も上下がひっくり返るだけで同様です。
ダウ理論については、こちらも記事もご参考に↓↓
ダウ理論によるトレンドの定義|FXのエントリーポイントの条件3つ|初心者はこれだけ押さえよう!
3.ダウ理論を極める!エントリー・利益確定・損切りポイントはココ!
ダウ理論はチャートの形だけを見ていると「ふーん」で終わってしまいますが、そのチャートを作る市場参加者の心理や相場のエネルギーに注目すると、めちゃくちゃ使えるようになります!
そして、ダウ理論を極めると、相場の原理原則もわかってきますよ。
というわけで、ここからは、
- ダウ理論の本質的な考え方
- 高値づかみをしないエントリーポイント
- 利食いと損切りのコツ
などをお伝えしていきます。重要なところなので、ちょっと集中して読み進めてもらえたらと思います。
2-1.ダウ理論の本質
まずはこちらのアップトレンドの図をご覧ください。
安値・高値がそれぞれ切り上げていますが、一時的に下げて押し目を作っているところがありますね。
下がっているときはエネルギーの蓄積、上がるときはエネルギーの放出が起こり、高値を抜けた頃にはエネルギーが空になっています。
ロケットを飛ばすには燃料タンクを満タンにしないといけないように、また高値を突破するためにはエネルギーをためる期間が必要なのです。
これにより、次にどこまで上昇するかもおおよそ予想できます。
押し目で下げた値幅と同じ分だけブレイクする可能性が高いのです。
ここが押し目買いでロングを狙う時の利益目標の最大値となります。
そして、トレンドが継続すればするほどエネルギーは充填されにくくなり、エネルギーが空になるとレンジ相場に移行します。
では、具体的なエントリーポイントはどこにしたらいいのか、次で解説します。
2-2.ダウ理論のエントリーポイント
図のように、直近の高値を抜いてブレイクした時点でエントリーするのは、もう燃料タンクがほとんど空のロケットに乗っかろうとするようなもの。
ほとんどエネルギーを放出しきった後なので、すぐにエネルギー充填モード、つまり下げに切り替わります。
そして、ロスカットしたあたりでまたエネルギー放出が始まり、「あー、上がってった…」と、一番悔しいことになってしまうんですね。
完全に上方向だと分かった時点だとすでにエネルギーが放出されています。
まだ上か下かはっきりしない、エネルギーの充填ポイントでエントリーしましょう。
2-3.ダウ理論の利食いポイント
利食いポイントは、まだ上昇の勢いのある「ブレイクアウトしたところ」です。
2-4. ダウ理論の損切りポイント
図のように、上に行ったら思惑通りだけれど、反対に行く可能性もある運命の分かれ目のようなポイントがあります。
ここで、逆に行ったときにはなるべく早く撤退したいわけです。
このポイントを探すことが、なるべく損を小さくするコツです。
図のようなトレンド転換の局面で、転換第二波(3点目)を見定めてエントリーすると、
- 想定通り下げる
- 切り返して上昇
切り返したときに、3点目の山を超えたのなら下げの転換の流れではなかった、と分かります。
よって、1点目の山をブレイクする前にロスカットします。
動画では、実際のチャートの例も解説しています↓↓
3.ダウ理論の欠点を補うおすすめ手法
ダウ理論最大の欠点、それは、ダウ理論でトレンド転換を確認してからエントリーするとすでに遅い、という点です。
ダウ理論のトレンドの定義からいくと、図のように、
- 高値を更新できなかった
- 安値を切り下げた
の2つを確認してからエントリーすることになります。
しかし、どうせならもっと上の方で入りたくありませんか?
あるんです! それが、『逆張りからのトレンドフォロー』です。
アップトレンドで逆張りっぽくショートエントリーして、反転したときにはすでに入っているという理想的なトレンドフォローが可能。
さらに、
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- ロスカットが近く置けるのでリスクリワードが高い
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などのメリットもあります!!
動画での解説はこちら↓↓
4.まとめ
では、今回のまとめです。
- ダウ理論はトレンドの継続と終了・転換を見極める、テクニカル分析の基本理論のひとつ。
- 「エネルギーの充填と放出」に注目して、エネルギー充填ポイントでエントリー、放出ポイントで利食いをすると良い。損切りは流れの変わり目でなるべく早めにする。
- ダウ理論最大の欠点は、転換シグナルが出てからだとトレンド転換に乗り遅れてしまうこと。
- 『逆張りからのトレンドフォロー』手法なら、転換後の初動を捉えてより大きな利幅を取れる!
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1984年生まれ。埼玉県出身。大学卒業後、ゴールデンバーグヘイマイヤーユニコムジャパン(証券会社)や、SAアセット株式会社(ヘッジファンド)を渡り歩きながら、トレーダーとして、毎月400万以上の安定的な利益を出し続ける。2012年にトレードの情報発信を開始し、起業し、年収1億円を達成。その後、最高の仲間たちと出会い、一緒に飲食店のプロデュース、映画作り、コミュニティ運営、トレード指導、妻と娘との自由な時間など、忙しくも充実した毎日を送っている。数々のトレーダーを生み出したことをきっかけに、YouTubeでも発信をはじめ、たった数ヶ月で約4万人のチャンネル登録をされ、数百人の前でセミナーをすることも。ただ稼ぐだけでなく、FXトレーダーが真に充実して幸福な人生を送るために必要なことを、多くの人に伝える活動をして、プロトレーダー育成に力を入れている。