どうも!FXトレーダーのみつしろです。
今回は「ファンダメンタルズ分析とは?FXでの注目すべきポイントや優先順位を解説!」というテーマでお話していきたいと思います。
今回はあゆみんからファンダメンタルズ分析に関する質問を貰ったので、この記事では「ファンダメンタルズ分析」について話していこうと思います。
- ファンダメンタルズ分析とは
- ファンダメンタルズ分析で注目するべきポイント
- ファンダメンタルズ分析をしていく上での優先順位
などを中心に、トレード歴10年で9年間負けなしのFXトレーダーのみつしろがお話していきます。
では、早速始めていきましょう!
目次
1.ファンダメンタルズ分析とは
1-1.ファンダメンタルズ分析の意味とは
FXで勝っていくためには、通貨の値動きを予測していく必要があります。
通貨の値動きの予測方法としては、大きく分けて
- テクニカル分析
- ファンダメンタルズ分析
の2つがあります。
テクニカル分析とは、過去の通貨の値動きのチャートをパターン化し、未来の値動きを判断するという分析法です。
詳しくは「テクニカル分析とは?FXのテクニカル分析の極意から注意点まで徹底解説」という記事で解説したので、わからないという人はぜひご覧ください。
そして、今回、二つ目の方法のファンダメンタルズ分析ですね。
ファンダメンタルズ分析とは、「世の中の大きな流れから通貨の値動きを予測する方法」です。
テクニカル分析は、目に見える通貨の値動きからミクロ的に予測するのに対して、ファンダメンタルズ分析は、目に見えないより大きな流れをマクロ的に分析するというイメージですね。
ファンダメンタルズ分析は、木を見るというよりも、森を見るような分析方法と言えます。
例えば、中央銀行の金利政策、アメリカをはじめとする他国の景気動向、各国同士の国際関係や地政学リスク、GDPや失業率といった経済指標などなど…
こういったあらゆる情報を分析して、今後の予測を立てていくようなイメ-ジです。
過去に遡って世界中で起こった事件やニュ-スも見ていく必要性もあるので、「これから世界はこういうことになっていくんじゃないか」というような、ある種の”読み”の要素も含まれてくるのがファンダメンタルズ分析のポイントと言えます。
1-2.ファンダメンタルズ分析において重要な考え方
ファンダメンタルズ分析では、主に国際情勢などの大きな世の中の流れを分析していくのですが、重要なのは、その事象がトレーダーに与える心理的な影響です。
つまり、世の中の大きな流れがあり、それに対して、相場の参加者がどう考え、どう行動するのかという部分ですね。
一言で言うなら、市場心理ですね。
この市場全体の心理を把握しているだけで、トレードを有利に進めていくことができます。
例えば、2016年のアメリカ大統領選の時もそうでした。
この当時、多くの人は「トランプは、間違いなく当選せずに、ヒラリークリントンが当選する」と考えていました。
実際に、多くのメディアがそういう風潮を前面に出しており、アメリカでも日本のニュースでも、トランプ氏当選の可能性を否定するニュースばかりが報道されていました。
各界の著名人達もトランプは絶対に当選しないと断言する人は多かったですし、実際に世界中の多くの人たちもそう思っていたことでしょう。
しかし、その世間の流れに反して、結果的にトランプは大統領選に当選しました。
この結果、「トランプは当選しないだろう」と思っていたトレーダーは、大損しました。
逆に、この大きな流れが読めていたトレーダーは、一気に莫大な収益を手に入れることができました。
基本的には、より多くの人(大衆)が「こういう方向に動いていくだろうな」と思っていればいるほど、その事象は逆の方向へ向かっていく傾向にあります。
重要なのは、この大衆の心理を捉えるということになります。
大衆の心理が今どうなっているかは、雑誌やネットやテレビなどにアンテナを張って、絶えず情報収集をしているとわかります。
例えば、週刊ダイヤモンドなど、経営者やビジネスマン向けの雑誌がありますよね。
大々的なマスメディアではさほど出てこず、そのような専門雑誌のみに出てくる情報というのは、いわば、まだまだ「世間に広まっていない情報」であると考えることができます。
ただ、その情報が、テレビをはじめ、様々なマスメディアで大々的に話題になり始めたとすれば、それは「世間に広まった情報」であり、大衆が考えていることになります。
そのことが、相場の流れに強く影響してきます。
トランプ大統領が当選した時のチャートもそうです。
多くの人がトランプが当選するとは思っていなかったので、当選したとわかった瞬間に一気に、これまでとは逆の方向にチャートが動きました。
世の中の多くの人が「こうなるんじゃないか」と思ったものが、そのまま値動きとして織り込まれてるんですね。
そして、実際に「こうなるんじゃないか」という予測に対する、答えが出た時が、流れが反転するポイントになります。
この流れが反転するポイントを捉えることができるのかが、FXでは重要になります。
今まで、世界中の大多数の人達が当選しないと考えていたのに、その予想を覆してトランプ大統領が当選してしまった。
一気に流れが逆に変わったんです。
テクニカル分析だけやっていても、この流れは捉えることはできません。
常に「世の中に広まっていない情報」から「世の中に広まっている情報」に目を光らせ、そこからスト-リ-を描き、次の予測を立てていくことが、ファンダメンタルズ分析ではとても重要になってくるのです。
2.ファンダメンタルズ分析で注目すべき点
2-1.ファンダメンタルズ分析の指標その1:政治経済動向
ファンダメンタルズ分析において注目していくべきポイントは、大きく2つに分けて考えていきます。
まずは、何といっても、政治経済の動向ですね。
これは、先ほどのトランプ大統領の事例からもお分かりかもしれませんが、政治経済動向は、FXの値動きにおいて非常に影響を受ける要因の1つです。
そもそも、FXはそれぞれの国々の通貨を取り扱うものですからね。
だから必然的に、国際情勢間における政治経済の動向はそのまま大きくFXの値動きにも反映されてくるわけです。
国の政治や経済の動向、そしてその国の通貨自体も非常に強く影響されてきます。
では、ファンダメンタルズ分析においては、具体的に何を見て、政治経済動向を把握していくのか。
ただ闇雲に世界情勢を調べようとしても、的を絞りきれず効率的な情報収集はできません。
きちんと目的を持って情報を調べるためには、まずは1つ、基軸となるフレ-ムを持っておくのが良いでしょう。
ファンダメンタルズ分析において、僕が特に基軸として焦点を当てているのが、「物事の”ピ-ク”を観察する」という点です。
基本的に、世界情勢に関するニュ-スをはじめ、世の中で起こる物事には、必ず”ピーク”というものが存在します。
例えば、とある出来事が世の中に何も認知されていない状態を「0」だとします。
その状態からどんどんその情報が広がっていくにつれて、その出来事は、いつかは必ず「100」、つまりピ-クの状態が必ず訪れるタイミングがあるわけです。
その出来事(ニュ-ス)がピークを迎えた後、そこから状況がどう変化していくのだろうか?
僕が特にアンテナを張っているのはこの部分になります。
ピ-クである100を迎えた事象は、原則的に後は下がって落ちていくしかありません。
「ピ-クを迎えた後は、必ず0へ向かって下がっていく」というのが原理原則です。
これは、何も政治経済やFXなどといった小難しそうな分野のみの話ではありません。
もっと身近な事例を挙げるとするなら、例えば、テレビなどで流行っているトレンド事情なんかがわかりやすいですよね。
例えばピコ太郎というキャラクタ-が一時期大流行していました。
ピコ太郎の動画は、Youtubeで1億2000万回再生され、世界規模で地名度が一気に広まっていましたよね。
当時は、検索されているキ-ワ-ドを調べてみても、「ピコ太郎」や「ペンパイナッポーアッポーペン」などといったキ-ワ-ドは、爆発的な需要でグ-グル上で検索されていました。
でも、このような世間のトレンドは、ピークを過ぎた後は、どんどん下降していきます。
ピコ太郎に限らず、どんなに流行した出来事も、ピークがずっと続くことは絶対にありません。
いつかは必ず下降していきます。
その出来事が、どれだけ世界中に認知され、どのくらい拡散していくのかまではさすがに予測を立てることはできません。
百戦錬磨の経験を重ねた人間であれば、ある程度なら経験則で推測することは可能かもしれません。
でも、それでも「絶対」と言い切ることまではできない。
ただ、少なくとも、ピークに到達したその出来事が、そこから必ず0に向かって終息していくということは絶対に分かることなのです。
これはこの世に起こる全ての事象の原則、とも言えます。
つまり、この100%予測可能な「ピ-ク」の部分を見出していくことが、政治経済動向を探っていく上でとても重要な着眼点となるのです。
そのような着眼点を持ちつつ、「その情報がどれだけ世の中に浸透しているのか?」を見極めていくためにこそ、絶えず情報をリサーチしていきます。
この視点こそが、政治経済動向を判断していくにあたっては、一貫して持ち続けるべき基軸になります。
より明確にイメ-ジしやすいように、もう一つだけ例を挙げてみましょう。
これはなかなかデリケ-トな問題になってきますが、例えば直近の例で言うと、北朝鮮の事例で説明してみましょう。
このニュ-スからどういう具合に社会情勢からファンダメンタルズ分析をしていくのかというと・・・
まず仮に、このような北朝鮮のニュースが一部のテレビで報道されたとします。
「北朝鮮がミサイルを飛ばしました。アメリカと戦争するかもしれません。」
このような状況の際には、あゆみんだったら、どのように今後の値動きを予測していきますか?
そうですね。
そう判断して、まずはドル円の動向をチェックしていきます。
例えば、ドル円がそのニュースに反応して、静かに円高に推移していった場合なら、そのニュースと値動きは連動していることがわかりますよね。
このような状況の場合では、まだまだこのニュ-スのピークは訪れていないと判断することができます。
そこからどんどんこのニュ-スが全国に広まり、報道特集や番組が組まれ、この出来事がいよいよ、ピ-ク到達間近になると、今まで緩やかに、素直に変動していた価格の動きが、急に感度を上げ、値動きが激しくなります。
そのニュ-スが世間に広まった分だけ、そう感じる大衆層の人数が大量に増加するからです。
その分だけ市場全体の分母が増え、それに伴って値動きの上下幅が激しくなり始めるのです。
この時の大多数の大衆心理としては、「これはかなりの高確率で戦争が起こるんじゃないか?」と考えているであろうことが容易に予測できますよね。
そうすると、多くの人がドルを売ろうとして、円を買いにいこうとする方向に勢いが増します。
そして、勢いが増しているこの時点で、多くの人は、「円高に勢いが増してきた。この傾向はさらに強くなるぞ」と思います。
でも、実際は、そうはならずに、あるところでこの流れは反転していきます。
先ほど述べた、「ピ-クは必ず”0”へ向かう」という法則があるからです。
「勢いが加速している」というのは「この流れが終わりに近づいている」と判断していくことができます。
- 世の中に出ている情報
- それがどれだけ世の中に浸透しているか
- 実際にどのようにマーケット為替が反応しているか
これら3つをすり合わせて考えていくことで、おおよそのピークポイントを絞り込んで行くことができるというわけです。
このように、ファンダメンタルズ分析では、世の中の世界情勢や経済動向などの大きな流れを捉えていき、見えない流れをより見える化していきながら、その後の値動きを予想していくことが重要になってきます。
2-2.ファンダメンタルズ分析の指標その2:中央銀行の金融政策
日本の景気動向や経済指標をはじめ、様々な要素が通貨に影響を与えるのですが、その中でも、値動きにかなりの影響を及ぼしているのが中央銀行の金融政策です。
大きな流れのほとんどが、中央銀行の政策によって決定づけられているといっても過言ではありません。
なので極端な話、中央銀行の金融政策を見れば、大体の大まかな方向性はわかると言ってもいいくらいです。
これだけだとイメ-ジがつきにくいと思うので、その意味を、実際に過去に起こって事例を交えながら詳しく説明していきますね。
中央銀行の金融政策がいかに為替市場に影響を及ぼすかがよりイメ-ジしやすくなるので、ぜひお付き合いください。
さて、それではここ10年くらいの過去から話を進めていきましょう。
この記事を執筆している時点(2017年)での現在のドル円は、およそ113円くらいです。
これが2011年か2012年くらいのときは76円になったことがあって、現在とは40円くらいの差があるんですね。
そもそも何故そんなことが起きたのかっていうというと、2007年8年あたりにかけて、「リーマンショック」というのが起こったことがきっかけになっています。
リーマンショックに関してはまた別の機会にでも詳しくお伝えしたいのですが、結論から言うと、リ-マンショックによって、当時大量の不良債権が生まれてしまったんです。
不良債権とは、お金を回収する目処が立っていない債権のことですね。
リーマンショック後に、この不良債権を抱え込む企業や投資家が大量に生まれてしまいました。
そんな誰も買ってくれないような債権を持っていれば、その企業は当然倒産します。
誰も債権を買い取ってくれないし、どれだけ値段を下げても買い手が付かないし、ただひたすら自分の中で大赤字の負債だけを抱えてしまう。
当時はこんな企業ばかりが生まれて、アメリカの企業はもうどうしようもない状態でした。
そこで機能するのが中央銀行です。
中央銀行が何をするのかというと、そんな路頭に迷った企業や投資家から、不良債権をひたすら全部買い取ったんです。
大量の債権を多くの企業から買い取るためには、それに見合う分だけの大量のドルが必要になります。
だから、中央銀行側でドルを大量に刷るという施策を行ったのです。
これはアメリカだけでなく、例えばヨーロッパなども大量にユーロを刷りました。
世界全体がそんな状況の中で、当時日本は何をしたかというと、通貨を増やそうとはせず、結局何もしませんでした。
それによって生まれたのが、ドルと円の発行量の差です。
日本は通貨を増やさなかったので、相対的にドルの発行量が増え、それに対する円の価値がどんどん上がっていきます。
このようにしてリーマンショック以降は円高がどんどん進み、ピークで「1ドル=76円」くらいまで行きました。
通貨の発行量を見たら、リーマンショック以降、アメリカドルはどんどん増えてますが、一方で、日本の通貨発行料は、そんなに増えていません。
ここの差が、為替レートの差となり数字として現れているわけです。
だから、あの当時から超円高時代が到来し、そこから何が起きたかというと、日本経済が壊滅的な状況になってしまったのですね。
平成に入ってからは特に酷かったのですが、これは、中央銀行の判断の鈍さによって大打撃を受けたと評価されています。
円高の影響で、日本最大手だった家電メ-カ-や自動車、半導体メ-カ-などを扱う日本の輸出企業は、どんどん苦しくなっていきました。
これらは、日本銀行が機能せず、無能であったゆえに潰れたと評価されても仕方ありません。
このようにして、日本経済もどんどん縮小していきました。
海外で、為替レートの影響を受けない現地で作り、車を現地で売るしかなくなってくる。
こうなっていくと日本の工業は撤退していくしかないので、国内でお金が回らなくなってしまいます。
このような状態になってしまったのが、リーマンショック以降の日本なのです。
そこから転機が訪れたのが2012年ですね。
2012年末安倍政権がスタートし、アベノミクスが誕生しました。
そこから一気に、為替が120円くらいまで上がることになりました。
これは、アベノミクスの政策の1つ、いわゆる「大胆な金融政策」によって、流通するお金の量を増やしたことの影響が大きいです。
この金融政策により、国内で年間80兆円を刷り、一気に円安になりました。
これによって、例えば失業率や有効求人倍率などの数字も改善し、日本経済はかなり復活するようになってきました。
話し始めるとキリがないのでこのくらいにしておきますが、このように、中央銀行の金融政策は為替に、与える影響度が最も大きいです。
様々な情報によって市場の値動きは細かく変動しますが、その比較にはならないくらいのスケ-ルで影響力を持っているのが金融政策です。
各国の中央銀行が、どういう政策をしていて、今後どういう方向に行こうとしてるか。
ファンダメンタルズ分析においては、これは絶対見逃さないようにしましょう。
3.ファンダメンタルズ分析で注目すべき優先順位について
3-1.ファンダメンタルズ分析での優先順位1位:中央銀行の金融政策
まず、最も注目する優先順位を高くすべき事項が、中央銀行の金融政策です。
日本で言えば、日本銀行(日銀)ですね。
これは今回のお話で何度も出てきましたが、市場全体の値動きに最も影響してくるのが、中央銀行の金融政策の流れなんですよ。
金融政策は、日本銀行のサイトに様々な情報が記載されているので、まずはこれを積極的に読む習慣をつけてみましょう。
これらを一通り読み込めんでいけば、少しずつ中央銀行の金融政策や、全体の値動きの流れとの連動性などが見えるようになってきます。
慣れないうちはこの公式サイトを読むだけでもなかなか大変ですが、地道に時間を割いて読んでいけば、少しずつ全体像が把握できるようになってきますよ。
ちなみに、金融政策は、現実の為替への影響が及ぶまでには多少時間がかかります。
金融政策はより高い次元の情報なので、現実世界に反映して、実際に為替市場の値動きに反映されるまでに多少の時間がかかるんですよ。
一方で、より影響の反映が早い、低い次元の情報というのは、例えば選挙などがそれにあたりますね。
「〇〇氏が当選しました」というような出来事は、フットワークも軽くて、ある程度すぐに現象化して値動きに影響を及ぼしてきます。
ただ、値動きへの反映も遅い分だけ、為替に及ぼす影響度が高いのが金融政策です。
このようにして、他の情報とは比較にならないくらい大きな為替の流れを作っているのが中央銀行の金融政策ですので、まずここが最も注目すべき点と言えるでしょう。
3-2.ファンダメンタルズ分析での優先順位2位:政治経済動向
次に注目すべき優先順位が高い事項が、政治経済動向です。
日本国内の政治状況や、国際関係なども、そのまま為替相場にも影響してきます。
それぞれの国境間における地域紛争や、あるいはテロの脅威などが現在では大きな問題として挙げられていますよね。
中東のイスラム国問題、パレスチナ紛争、リビア内戦、アフガニスタン内戦、北朝鮮の核開発問題などなど…
あげるとキリがありませんが、それぞれの国際関係間に大きな出来事が起こると、為替市場にも大きな影響を及ぼすことになります。
ただ、これらは複雑に絡みあってそれぞれが連動して為替にも影響してくるので、一概に、何が直接的な要因になるのかを判断していくのは簡単ではありません。
1つの国で起こったちょっとした出来事が、どこかの遠い国で巡り巡って影響してくるというのは、為替の世界ではよく起こることです。
「バタフライエフェクト」という言葉がありますが、そのようなイメ-ジですね。
政治経済動向にまつわる出来事は、比較的早く市場に影響されて現象化するので、そういう意味でも注目すべき優先順位としては高いと言えます。
世界ではどのようなニュ-スが話題になっていて、それに対して為替がどう反応してるのか?
こういった要素を常に察知するようにしていきましょう。
そうですね。
ただ、経済指標は、細かく調べ始めればキリがないので、大枠だけ捉えていくのが1つのコツですね。
その時々、状況によって市場の人達が重視してるものも異なってくるので、あまりにも細かく全ての数値を見ていく必要はないと僕は考えています。
あくまで単発の知識として見るのではなく、全体が連動しているストーリーの一要素として見ていくことが重要です。
ミクロ視点とマクロ視点、長期と短期を見て、それらをシンクロさせた上で分析していくようなイメ-ジでしょうか。
細かい経済指標を追いかすぎるような知識のインプットは、FXで勝つためにはあまり必要ないと僕は考えています。
そういう意味で、優先順位は金融政策や政治経済動向よりは高くないと思います。
もちろん、ゆくゆくはそのような勉強はしていくに越した事はありません。
ですが、何度もお伝えしてきた通り、重要なのはあらゆる物事を判断材料として、全体としてのスト-リ-を組み立てていくことです。
このようにして、まずはこの3つに優先順位を置いていくところから始めると、次第に全体像が見えるようになってくるはずです。
ファンダメンタルズ分析まとめ
今回は、ファンダメンタルズ分析について解説していきました。
ファンダメンタルズ分析を一言で説明すると、「世の中の大きな流れから通貨の値動きを予測する方法」でした。
各国の国際情勢や金融政策など、世の中の大きな流れや出来事を見ていくという分析方法なので、よりマクロな、森を見るような視点が求められます。
ファンダメンタルズ分析において最も重要なのは、「その出来事がトレーダーに与える心理的な影響」から、値動きの流れを予測していくことです。
世の中の大きな流れや出来事に対して、相場の参加者がどう考え、どう行動していくのか?
これを常に意識して値動きの流れを判断していく視点が重要です。
ファンダメンタルズ分析で注目していくべきポイントは大きく分けると3つあって、その1つ目が「政治経済動向」でした。
各国の国際情勢や政治経済の動向は、そのままFX市場の値動きに反映してきます。
具体的には、「物事のピ-クを観察する」という視点で情報収集をしていくと、より全体の動向が把握しやすくなります。
ファンダメンタルズ分析において注目すべき2つ目のポイントとして挙げたのが、「中央銀行の金融政策」です。
リ-マンショックや、日本が不景気になった事例などを交えながら、中央銀行の金融政策がどれほどの影響を為替市場に及ぼすのかを解説しました。
他の要因とは比較にならないくらいの影響度を持つのが中央銀行の金融政策なので、ここは絶対に抑えておくべきです。
最後に、ファンダメンタルズ分析において注目すべき優先順位として、
- 中央銀行の金融政策
- 政治経済動向
という順でそれぞれを解説していきました。
中央銀行の金融政策は最も値動きに与える影響度が強いので、まずはここを基軸に全体像を把握していきましょう。
また、政治経済動向にまつわる出来事は、比較的早く市場の値動きに影響されて現象化するので、こちらも注目すべき優先順位は高いです。
その他経済指標などの情報収集も大切ではありますが、これらは単発の知識としてインプットするというよりも、大まかな方向性を把握するための判断材料として情報収集してくスタンスがいいと思います。
いずれにせよ、ファンダメンタルズ分析においては、「あらゆる情報を判断材料として、全体としてのスト-リ-を組み立てていくこと」が重要になってきます。
そのために注目すべきポイント、そして注目すべき優先順位などをこの記事ではお伝えしましたので、ぜひ今後の役に立てていってください。
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1984年生まれ。埼玉県出身。大学卒業後、ゴールデンバーグヘイマイヤーユニコムジャパン(証券会社)や、SAアセット株式会社(ヘッジファンド)を渡り歩きながら、トレーダーとして、毎月400万以上の安定的な利益を出し続ける。堅調な日々を手にした一方で、トレードをやりながらも、同時に、もっと人と人との関わりの中で生きたいと願い、2012年に独立起業する。その後、生涯死ぬまで人生を共にする最高の仲間たちに巡り会い、わずか1年でサラリーマンの平均年収の2倍以上の収益を毎月叩き出す驚異的なビジネスの仕組み作りに成功。そして、今では心から信頼し、助けあえるその仲間たちと一緒に、飲食店のプロデュース、お米の映画作り、コミュニティ運営、トレード指導、妻と娘との自由な時間など、忙しくも充実した毎日を送っている。