どうも!FXトレーダーのみつしろです。
今回はFXトレードに必須の「ローソク足」の種類と意味を一挙にご紹介します。
ローソク足については、以前「ローソク足の読み方を初めから丁寧に解説!これだけ3パターンを紹介」でも基本はお伝えしていましたが、細かい種類や名前は扱っていませんでした。
この記事では、こんなことが分かります。
- ローソク足の基本的な見方、期間や色分けは?
- FXで売りと買いの違いはあるの?
- ローソク足の主な足型の種類と意味
などなど、FXトレード歴10年、9年負けなしのみつしろが解説します!

1 ローソク足とは?
まずは、ローソク足チャートの基本的な見方をおさらいしましょう。
1-1 ローソク足の基本の見方
ローソク足はFXで最もよく用いられるチャートで、
- 始値(OPEN)
- 高値(HIGH)
- 安値(LOW)
- 終値(CLOSE)
の4つの値、「4本値」を、時系列に沿って表示したものです。

始値より終値が高いものを「陽線」、始値よりも終値が安いものを「陰線」と呼び、色分けして表示されます。上の図では赤が陽線、青が陰線となっています。
また、始値から終値までのボックスをローソク足の「実体」、実体から上に飛び出た高値までの線を「上ひげ」、実体から安値まで下側に飛び出た線を「下ひげ」と呼びます。
1-2 ローソク足の期間
続いて、これもよく出るワードなのですが、ローソク足の1本1本を「足」と呼んでいて、期間によって次のように呼ばれます。
- 1日単位=日足
- 1週間単位=週足
- 1ヶ月単位=月足
この他、「4時間足」「5分足」などの「時間足」「分足」もFXではよく使います。
ちなみに、短い時間足のローソクを合体すると、長い時間足になります。

↑の日足チャート1本分を3分割すると…

↑
8時間足3本分になります。1本のローソク足の中では、途中、こんな動きをしていたんですね!
短い時間足は、長い時間足の途中を刻んで表示したもの、とも言えます。
1-3 陰線と陽線の色分けについて
陽線と陰線の配色は陽線が赤で陰線が青、またはその逆もあったり、モノクロだと陽線が白、陰線が黒だったり、オレンジや緑、黒が使われることもあります。

トレードのツールによってはロウソク足の色が設定できますので、見やすい色に変えても構いません。
特にこだわりがなければ、デフォルトの色で使った方がヘルプや解説サイトを見るときに混乱しにくいと思います。
1-4 FXの陰線と陽線は同じ?
株などと違って、FXは通貨「ペア」の売買を行うので、見方によっては上昇も下落もどっちも売りで、どっちも買い、ということになりますね。
ただ、例えば「ドル/円」だったら「1ドル100円10銭」のように、みんな円が基準になった画面を見ていますので、チャートの上下は固定されています。
ちなみに先物では「円/ドル」をやる人もいます。
「円/ドル」のグラフは「1円0.0095000ドル」のようにドルが基準になり、「ドル/円」とは上下が逆になります。
同じ期間のチャートを並べてみると、ほぼ上下反転しているのが分かります。


2 ローソク足の種類一覧
では、いよいよここからローソク足の種類を見て行きましょう。
ざっくり形で分けると9種類あり、さらに細かい特徴で名前がつけられているものもあります。

名前を記憶するよりも、こういう形になるということは、どういう値動きが起こっているんだろう? と読み取れる方が大事です。
では、9種類のローソク足の特徴と値動きの意味を見ていこう!
2-1 小陽線

上下に短いヒゲがあり、実体も短いコンパクトな陽線です。
短い実体は、売りと買いのバランスが均等で価格の変動が小さかったことを表します。
価格が上昇するか下落するか見極めている状態です。
特に上下に短いものは「コマ」または「陽の極線」とも呼びます。
2-2 小陰線

小陽線とは始値と終値の上下が逆ですが、意味合いはほぼ同じで様子見のサインとなります。
別名「コマ」「陰の極線」とも呼びます。
2-3 大陽線

実体が長いほど買いの勢いが強いことを表します。
底値圏で大陽線が出現したら、その後は上昇が期待できます。
大陽線には以下のバリエーションがあります。
陽の丸坊主

ヒゲの全くない大陽線は、始値=安値、終値=高値となり、一本調子に上昇したことが分かります。
買いの勢力が一方的に強い状態です。
陽の大引坊主

「陽の大引坊主」は、陽線に短い下ひげがついたもの。
始値をつけてから、一度下げたものの終わりに向けて上昇しています。
上昇のサインで、特に下落が続いた後に出現すると反転のサインになります。
陽の寄付坊主

上ヒゲだけがついている「陽の寄付坊主」は、陽の大引け坊主と対照的に始値からずっと上昇して高値をつけ、最後に下落しています。
始値から高値までは上昇の勢いが強いのですが、最後に下落して引けているので、これから下落に転じる可能性もあります。
特に、上ヒゲが長い場合、または上昇トレンドが続いた後で陽の寄付坊主が出てきたら反落のサインになることが多いです。
2-4 大陰線

売りの勢いが強い局面を表します。
特に、高値圏で大陰線が登場したら一気に下降トレンドに転じる可能性が高いです。
陰の丸坊主

始値=高値、終値=安値となり、上ヒゲも下ヒゲもないのは「陰の丸坊主」と呼びます。
期間中、一貫して下落しているため、かなり売りの勢いが強いことを表します。
陰の大引坊主

院の大引坊主は、下ヒゲがなく、上ヒゲだけが付いている陰線です。
始値をつけた後、一旦上昇して高値をつけ、その後始値よりも下落して安値をつけています。
売りの勢いが強く、今後も売りが続くことが多くなります。
陰の寄付坊主

陰の大引坊主と反対に、上ヒゲがなく、下ヒゲのみの陰線は「陰の寄付坊主」と呼びます。
始値から大きく下落している点では基本的に売り優勢。
しかし、最後に底値をつけてから上昇して引けているので、トレンド転換のサインになることもあります。
2-5 上影陽線(陽のトンカチ)

実体が短く、下ヒゲなし、上に長いヒゲのある陽線は「上影陽線」または、トンカチのような形から「陽のトンカチ」とも呼びます。
始値から大きく上昇して高値をつけ、その後大きく下落して引けたことを表しています。
終値は始値よりも高くなってはいるものの、上昇から下落に転じるサインとなります。
特に上昇トレンドで出現した時は、トレンド転換のサインとなって売りに転じることがよくあります。
上ヒゲが長く伸びているほど、その後の下落幅も大きくなりがち。
ただし、売りの第1波に突っ込むと「ダマシ」でまた戻ることもありますので、第2波を狙いに行くのがおすすめです。
詳しくは「FXのエントリーポイントの条件3つ|初心者はこれだけ押さえよう!」で解説しています!
2-6 上影陰線(陰のトンカチ)

実体が短く、下ヒゲがなく、長い上ヒゲをつけた陰線は「上影陰線」または「陰のトンカチ」と呼びます。
始値をつけた後に大きく上昇して高値をつけ、始値よりも安い価格で引けたことを表し、典型的な下落のサインとされています。
特に上昇トレンドで陰のトンカチが出てきたら、天井を打ったという状況で、下落トレンドに転じることが多いです。
2-7 下影陽線(陽のカラカサ)

トンカチを上下にひっくり返したような、上ヒゲがなく、短い胴体に長い下ヒゲのあるローソク足の形は「下影陰線」または「陽のカラカサ」と呼びます。
始値から大きく下げた後に反転し、上昇して高引けしている状態です。
底値圏で陽線のカラカサが出たら、相場の転換点・上昇に向かうサインとなります。
逆に上昇相場で陽線のカラカサが出たら下落への転換のサインになることもあります。
2-8 下影陰線(陰のカラカサ)
カラカサの陰線バージョンです。
短い胴体に、長く伸びた下ヒゲが特徴で、上ヒゲはありません。
始値をつけた後に大きく下落して反発、始値近くまで値を戻して引けたことを表します。
大きく反発しているので、今後の上昇のサインとなり、下降トレンドでカラカサ陰線が出現したらトレンド転換になることもあります。
2-9 寄引同時線
寄り(始値)と引け(終値)がほとんど同じの、薄っぺらい胴体の足です。
こちらも名前は覚えなくて良いので、意味だけ覚えてくださいね。
トンボ

動画いが薄く、下ヒゲが大きく出た形のローソク足を「トンボ」と呼びます。上ひげはあってもなくても同じく「トンボ」。
始値が着いてから大きく下落し、その後、始値付近まで値を戻して引けていることを表します。
始値と終値は同じくらいですが、途中の値動きが大きく、相場の転換点になることも多い足です。
トウバ

トンボをひっくり返した形の、胴体が薄く上ヒゲが長いローソク足を「トウバ」と呼びます。
始値から大きく値をあげて高値をつけ、下落して始値とほぼ同じ水準で終値をつけている状態です。
こちらもトンボと同様、相場の転換点のサインとなります。
ただし、安易に反転するとは限らず、それまでの流れと出現する場所によって判断は変わってきます。
十時線・寄せ線(足長同時線)

寄引同時線に、上ヒゲと下ヒゲがほぼ同じ長さでついている足を「十時線」「寄せ線」または「足長同時線」と呼びます。
売りと買いの勢力が激しく攻防している状態で、こちらも相場の転換期となります。
値同時線・値同時足・四値同時

四本値が全て同じで、実体もヒゲもない寄引同時線は「値同時線」「値同時足」「四値同時」などと呼ばれます。
相場が全く動いていない状態で、新しい相場に移行する転換期となります。
3 ローソク足の種類ケーススタディ
ここからは実際のチャートの中で、ローソク足の種類がどんな風に登場するか見ていきましょう。
コマが多い迷いの局面

こちらは「ドル/円」の4時間足チャートで、緑が陽線、赤が陰線の表示です。
画面中央に実体の短い「コマ」や十字線がたくさん並んだ箇所がありますね。
細かい値動きで迷いながら「様子見」をしている局面です。
バネをぐーっと縮めるようにエネルギーを溜めているので、この後トレンドが発生するとそのエネルギーを放出して大きな値動きが起こります。
上の例でも、画面右側で大きく下落して、トレンドが発生していますね。
迷いの局面から、いつブレイクするのか? これはプロのトレーダーでも予想は困難です。
かと行って、大きく値が動いてからではトレンドの波に乗り遅れてしまいます。
ではどうすれば良いのか? は「FXのエントリーポイントの条件3つ|初心者はこれだけ押さえよう!」で解説していますので、合わせて読んでみてください。
トレンド転換のサイン!トンカチ&カラカサ

中央の最高値をつけた足に注目してください。
上昇トレンドで上ヒゲの長いトンカチが出てきたら、陽線でも陰線でもトレンド転換になる可能性が高いです。
逆に、底値付近に下ヒゲの長いカラカサが出てきた時は上昇に転じるサインとなります。

こちらは下降トレンドに出てきた長ーい下ひげのカラカサ。
この後、緩やかな上昇に転じています。
大陰線の後の下落第2波を狙う

こちらの図は「ドル/円」の4時間足。
左側では緩やかに上昇した後で大きな陰線が出現しています。
下落の第1波の後、少し上昇してから第2波で更に大きく下落しているのがわかります。
このトレンド転換後の第2波を狙う手法は、それほど頻繁には出てきませんが1回で取れる利幅が大きいので勝ちやすくおすすめしています。
入り方は一瞬「逆張り」っぽいのですが、転換後の下降トレンドに乗っかるため『逆張りからのトレンドフォロー』と名付けました。
詳しいやり方はメールマガジンで動画で解説していますので、ぜひそちらも参考にしてください!
メールマガジンはこのページの最後から登録できます。
4 ローソク足の種類まとめ
では、最後にローソク足の種類とポイントをまとめましょう。

- 実体の大きい大陽線・大陰線は強い上昇または下落を表します。ただし、終値にかけて流れが変わっている陽の寄付坊主・陰の寄付坊主はトレンド転換のサインになることもあります。
- 実体もヒゲも短いコマは、相場が迷っていて方向性が見えない状態。エントリーは避けて様子を見るのが無難です。
- ヒゲの長いカラカサやトンカチは、トレンド中に出てきたときは反転のサインになることがあります。
ローソク足の形から値動きをイメージして、相場の流れをつかんでください!
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1984年生まれ。埼玉県出身。大学卒業後、ゴールデンバーグヘイマイヤーユニコムジャパン(証券会社)や、SAアセット株式会社(ヘッジファンド)を渡り歩きながら、トレーダーとして、毎月400万以上の安定的な利益を出し続ける。2012年にトレードの情報発信を開始し、起業し、年収1億円を達成。その後、最高の仲間たちと出会い、一緒に飲食店のプロデュース、映画作り、コミュニティ運営、トレード指導、妻と娘との自由な時間など、忙しくも充実した毎日を送っている。数々のトレーダーを生み出したことをきっかけに、YouTubeでも発信をはじめ、たった数ヶ月で約4万人のチャンネル登録をされ、数百人の前でセミナーをすることも。ただ稼ぐだけでなく、FXトレーダーが真に充実して幸福な人生を送るために必要なことを、多くの人に伝える活動をして、プロトレーダー育成に力を入れている。