どうも!FXトレーダーのみつしろです。
今回は、FX初心者向けにチャート分析の超基本を解説したいと思います。
テクニカル分析には移動平均線だのσ(シグマ)、フィボナッチだの、なんだか難しそうな言葉がたくさん出て来ますよね。
でも、ちゃんと意味と見方が別れば怖くありません!
- FXチャート分析の基本の考え方
- ローソク足チャートを読むための基礎知識
- 最強のインディケーター「移動平均線」の使い方
- まずは覚えたい分かりやすいチャートパターン
- 優位性って何?
など、一緒に見ていきましょう。
ローソク足チャートを正しく読んで相場の流れ読み取れるようになれば、トレンドフォローの成功率がぐーんとアップすると思います!
まずはチャート分析をするにあたって、基本的な考え方から確認していきましょう。
もしも、ここまでで「何の話なのかちんぷんかんぷんです!」という人がいたら、このページはお気に入りに登録しておいて、以下のFX初心者向けの総合まとめから読んだ方が理解しやすいと思います。
1 FXチャート分析の基本の考え方
では、チャート分析を学ぶ上でのポイントや基本の考え方を見ていきましょう。
1-1 大事なのは「どっちの方向に流れているか」
チャート分析というと、これから未来の値動きがどうなるのかを予想するイメージを持つ人もいると思います。
確かに、「勢いの強い上昇トレンドだから、しばらくこのまま上がっていくだろうな」など、ある程度の予想はできます。
が、それよりも大事なのは、今現在、相場がどっちの方向に向かっているのかを見極めることです。
「流れに逆らわないこと」はトレードで勝つための大原則。
戦争で例えるなら、勝ちそうな勢いのある側に味方して、勢いがなくなって来たら離脱するみたいなイメージですね。
未来は誰にも分かりませんが、今この瞬間の相場の状況を把握して強い流れ(トレンド)に乗っかっていけば100%とは言わないまでも高い確率で勝てるのです。
FXは流れに乗ったもの勝ち。しかし、その「流れ」が今どっちに向いているのかを正確に把握するのが難しいんですよね。
でも、安心してください。チャート分析を覚えれば、誰でも相場の方向性は見えるようになります!
何の変哲も無いローソク足のチャートだけでも、正確に読み取ることができれば、流れの変化や強さ、他の人たちがどこで損切りを設定しているのかまで、圧倒的な情報を得られます。
分析力の有無で、同じチャートでも全く違うように見えてしまうんですね。
流れさえ分かれば、あとはタイミングを計って流れに乗っかるだけで勝てます!
ちなみにFXでチャート分析ができれば、株など他の金融商品でも考え方はだいたい同じですから、いったん覚えてしまえばずっと使える一生物のスキルになりますよ。
1-2 確率的に優位でない取引はしない
チャート分析が重要な理由をもう一つ挙げるならば、「優位性」のあるトレードをするためです。
FXは、値段が上がるか下がるか確率50%のギャンブルとは違います。
確かに、まだ技術のない初心者のトレードはギャンブルっぽくなりがちですよね。
運よく勝ち数を重ねて大金を稼いでも、どこかでドカンと大きく負けて資金を失う「コツコツドカン病」にやられてしまうんですね。
運に頼らず長く勝ち続けるためには、資金管理やメンタルコントロールの技術も必要ですが、「優位性がなければトレードをしない」ことも重要です。
相場は完全にランダムな上下の動きをしているわけではありません。
迷っているのか、高値を試しに行っているのか。チャートには人々の心の動きが反映されています。
だから「こんな流れの時は、だいたいみんな、こうしたくなる」というある程度のパターンがあるわけですね。
全く同じ相場ではないし100%ではないけれど、60%とか70%でも確率的に有利なパターンが現れたとき、優位性のあるときにだけ勝負を仕掛けるようにすれば、勝率は50%よりも高くできます。
(実際には勝ったときの利益は大きく伸ばし、負けたときの損切りは小さいうちに行うので、勝率50%以下でもトータルでプラスになることはあります。)
じゃあ、どうしたら優位性を見極められるのかというと、チャート分析が必要ということになります。
ボク自身もそうやってきたし、メルマガの読者さんにもやってもらって成果を出している方法なんですけど、
「最初は手法を1個だけに絞って、その手法が優位性を発揮できる流れが来たときしかトレードしない」
というのをおすすめしています。
流れを待つことになるのでチャンスの回数は減りますが、確実に勝率は上げられます!
ただ、これをやるには正確にチャート分析できていないと相場環境を見誤り、タイミングが来ていないのにエントリーしたり、逆に遅れたりします。
1-3 始値・終値よりも高値・安値に注目
後でローソク足のところで解説しますが、チャート分析で最も注目すべきなのは、「高値と安値」です。
上ヒゲも含めたローソクのてっぺんがその時間の高値、同じく下ヒゲも含めたローソクの一番下のところが安値ですね。
太くて色がついている始値・終値の方が目立ちますが、ヒゲがある場合はヒゲの先端こそ重要なのです。
というのも、高値・安値が切り上がった(または切り下がった)かどうかによって、相場の流れが分かるんですね。
参考)
1-4 0.1pipsにも意味がある
グラフを見ただけだと同じようなローソク足が並んでいるところでも、正確な価格は微妙に差がある、ということがあります。
0.1pips単位のほんのわずかな数値の違いでも、流れが変わることさえあるので、正確な価格を把握することはとても重要です。
グラフを見ただけでは同じようなローソク足が並んでいてよく分からないときは「四本値」の表示を確認しましょう。
どんなツールでも時間毎の始値、高値、安値、終値の「四本値」は表示できるようになっています。
目視で確認できない微妙な価格の違いは四本値でチェックするクセをつけましょう。
1-5 形を暗記せず意味を理解する
これからチャート分析を勉強していくと、チャートの形から相場を判断する「フォーメーション」の話が出てくると思います。
フォーメーションは別名、チャート・パターンともいい、「こういう流れがきたら次は上げやすい」というように予想するのに使われます。
パターンは覚えると便利なものですが、原理を理解しないで形だけを暗記すると応用が利かず、教科書通りとは微妙に違うときの対応ができません。
2 チャートの見方の超基本
ここからはチャートの見方の超基本を見ていきましょう。
2-1 ローソク足って、どうやって見たらいいの?
1本のローソク足の基本的な見方から確認しましょう。
まずローソク足には始値よりも終値が高くなる「陽線」と始値よりも終値が低くなる「陰線」の2種類があります。
図のように、ローソクの胴体の上下がそれぞれ始値・終値を表し、飛び出た「ひげ」の上下が期間内の高値と安値を表しています。
1本のローソク足を見れば、その時間帯の始値・終値・高値・安値の4つの数値が分かるんですね。
更に、ローソク足の「形」でどんな値動きをしたのかもわかります。例えば…
胴体のない十字のローソク
胴体のない十字の形は、その期間の始値と終値が一緒だった、という意味です。
陽線に上ひげ
陽線で上ひげが出ていれば、高値を試しに行って最後は下がったものの全体的に上り調子。
陽線に下ひげ
陽線で下ひげありなら、一度下がったけれど終わりに向かって上昇したことを表します。
ヒゲなしローソク
ヒゲのない陽線・陰線は一本調子で上がった、または下がったの意味。
長いヒゲ
長いヒゲは高値または安値にトライしたけれど、戻された状態です。
2-2 ローソク足から値動きを読み取る方法
実は「陽線が出たから上だ」とは限らず、前後の2本のローソク足の組み合わせを見る必要があります。
2本の足の関係性のパターンがわかれば、複数本のローソク足の値動きも見られるようになりますよ。
2本の足の組み合わせは以下の4パターンのみです。
全て陽線で表示していますが、陰線でも同じです。1本目の高値・安値と2本目の高値安値の関係性を見てください。
高値更新、安値切上げ
図のように前足に対して高値を更新し、安値は切上げていたら、上昇の値動きです。
安値更新、高値切り下げ
今度は逆パターンで、前足に対して安値を更新・高値切り下げは「下落」のサインです。
下降トレンドの第一歩ですね。
高値更新、安値更新
今度は、前足に対して高値も安値も更新して、ローソク全体が縦に長くなるパターンです。
上昇と下降、両方の動きを示しているので、まだどちらに動くかはわかりません。
高値も安値も更新しない
前足に対して高値も安値も更新せず、値動きが前足の範囲内に収まっています。
上昇・下降どちらの動きも出ていない状態ですね。
2-3 相場の節目となる高値・安値はどうやって見つけるの?
ローソク足2本の組み合わせがわかったので、続いてはローソク足がたくさん並んだ相場の流れの中で、節目となる高値・安値はどうやって見つけたらいいのかを見ていきましょう。
トレンドの中の高値を見つけるには、「前後のローソク足の高値よりも高いところ」を探します。
ちょっと練習してみましょう。
こんなチャートがあったとして、どこが高値になるでしょうか?
ヒント:3箇所あります。
安値を見つけるのも同じ要領で、「前後のローソク足の安値よりも低いところ」をチェックしましょう。。
高値・安値を正確にマークできると、損切りや逆指値注文もやりやすくなりますよ。
2-4 初心者はこのまず3パターンを見つけよう!
チャート分析の練習方法は、いきなりチャートのすべてを分析しようとするよりも、1個ずつパターンを覚えて見つけられるようにした方が上達が早くなります。
下落した後のカラカサ線
ずっと下降してきたときに下ひげの長い陽線(カラカサ線)が出てきたら、強い上昇に切り替わるサインです。
上昇が続いた後の上ひげの長い陽線
逆に、ずっと上昇が続いた後に上ヒゲの長い陽線が出てきたら、流れが止まって押し返されている状態です。
上昇がストップする場合もありますが、勢いが強ければ一旦横の動きになってから再び上昇に転じることもあります。
大きな陽線・陰線
上昇してきて、急に大きな陽線が出てきたとき、または下降してきて大きな陰線が出てきたときは、元に戻ろうとする力が働きトレンド転換が起こりやすくなります。
更にパターンを増やしたい人は、以下の記事もどうぞ!
3 インディケーターはどれを見たらいいの?
ここからは、絶対にマスターしておきたい移動平均線とボリンジャーバンドの見方や使えるシーンを解説していきます!
3-1 移動平均線(MA)とボリンジャーバンド(BB)
いろんなインディケーターを表示しまくって、チャートがラインだらけでぐちゃぐちゃ…というのは、みんな一度はやる失敗です。
確かに、一つのインディケーターでわかる範囲は限られていて、全体を把握することはできません。
かと言ってインディケーターを付け足したら全体が分かるのかというと、やっぱり部分部分の情報が集まるだけになってしまいます。
思い出して欲しいのが、そもそもチャート分析が必要なのは「どっちの方向に流れているか」を判断するためである、ということです。
そして、大きなトレンドの流れを見極めるのに最強のインディケーターが、移動平均線(MA)です。
移動平均線とは、過去一定期間の値動きの平均を表したもので、どのツールにも入っているポピュラーな指標ですね。
もう一つのボリンジャーバンド(BB)は、売られ過ぎ・買われ過ぎを示す指標です。
ボリンジャーバンドは、値動きが統計上収まる範囲を表していて、ラインを超えたら「売られ過ぎだから、そろそろ買いの動きが出て平均に戻ってくるだろうな」と予測することができます。
3-2 移動平均線のチャート分析方法
移動平均線を設定するときの数字は、平均するローソクの本数を表しています。
日足で200の設定期間だと、ちょうどFX市場の1年間の日数となり、長期のトレンドを把握できます。
また、1週間の営業日が5日、約1ヶ月で20営業日になりますから、短期のトレンドを見るのには5、または20の設定がよく使われます。
ボクの場合は100の長期移動平均線と8・3の短期移動平均線の合計3本を使って、強いトレンドが始まる兆しを探すようにしています。
強いトレンドの条件とは、短期足も長期足も流れが同じ方向を向いていること。この状態だと非常に楽に勝てます。
そうではなくて、例えば日足はアップトレンドだけど、4時間足は一次的に下がっているような場面では、勢いが弱いため逆行もしやすくなります。
じゃあ、そのタイミングはどうやって見つけたらいいのかというと、長期移動平均線と短期移動平均線の向きが揃っているところを狙えばいいんです。
実際にボクが取引したチャート画面から、エントリーのシグナルを紹介しましょう。
これは実際のユーロ/米ドルの日足チャートなんですけど、移動平均線の100、8、3をそれぞれピンク・黄色・水色のラインで表示してあります。
右のほうのマルで囲ってあるところに3本の移動平均線が下向きに揃い、ローソク足が3本の線よりも下から始まっているところが見えますか?
移動平均線は数字が大きい方から順に並んでいますね。
これが、強い下落のサインです。
更に、4時間足でも見てみましょう。
同じように100・8・3の移動平均線がキレイに上から並んでいますね。
- 移動平均線の期間100・8・3が同じ方向を向いている
- 上から100、8、3、と期間が長い順に並んでいる
- 日足の始値が移動平均線よりも下
- 4時間足き切り替えても同様になっている
これは売りのパターンですが、買いでも上下ひっくり返せば使えます。
確かに、ここまで条件が揃うことはそう頻繁にはありません。
ですが最初の考え方でお伝えした「優位性のないトレードはしない」を思い出しください。
優位性がない状態で安易にトレードをしていると、せっかく今まで勝った分まで吹っ飛ばしてしまうこともあります!
また、いつでもテクニカルなチャート分析が通用するとは限らず、方向性が良く分からない相場の時もあります。
だから、どんな時でもその状況を分析して勝負を仕掛けていくのではなく、「この流れだったら乗れるぞ!」という得意パターンを何個か作って、その流れが来るまでは待つのがトータルで勝つ考え方です!
その方がエントリーの回数は減りますが、優位性のある時にだけ確実に仕掛ける事になるので勝率は上がりますよ。
ちなみに、例で紹介したエントリーのタイミングは逆張りっぽく入ってトレンド転換を狙いにいく「逆張りからのトレンドフォロー」という手法です。
普通のトレンドフォローよりもタイミングが掴みやすく勝率7割くらいは出せますので、初心者から中級者の方にもおすすめです。
詳しい解説動画はボクのメールマガジンで無料で配信しています。ぜひチェックしてみてください。
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3-3 ボリンジャーバンドはいつ使う?
ボリンジャーバンドは、移動平均線の上下に値動きの幅(ボラリティ)を示す線を加えた指標です。
統計的に2σ(シグマ)の帯の中に値動きの95.5%が収まるようになっていて、ここからはみ出ると「買われ過ぎ」または「売られ過ぎ」の目安になります。
ボリンジャーバンドの使い方としてよく言われるのが、
「レンジの上にタッチしたら売り、下にタッチしたら買いですよ」
という逆張りの手法ですね。
ただ、これには一つ問題がありまして、実際にはなかなかその通りに行かないんですよね。
その問題とは、レンジはいつ終わるか分からない、ということです。
せっかくレンジの逆張りで稼いだのに、トレンドが出て 1回の負けで吹っ飛ばしてしまった、なんて悲しい事故も!
では、そこでボリンジャーバンドをどう使うかですが、相場の勢いの強弱を見るのに使えます。
例えば、アップトレンドで ボリンジャーバンドの上側で推移していたら強いトレンドであると言えます。
その後、トレンド転換で初めて-2σにタッチしてから、もう1回ミドルを超えて上にタッチしたら強いトレンドが続きます。
しかし、そこで抜けきらずに落ちてきたら、第3波を狙ってトレンドフォローします。
第3波を狙ったエントリーの方法について、詳しくは以下の記事で解説しています。合わせてお読みください!
4 FXのチャート分析の超基本まとめ
では、今回のまとめです。
チャート分析は勝てる確率の高い「優位性」のあるトレードをするためには欠かせません。
未来を予測するというよりも、今現在の相場がどっちの流れになっているのかを見極めて、勝ち馬に乗っかろう!
ローソク足チャートは、ローソク足1本に4つの値が含まれていて、値動きまでわかる優れ物。
相場の流れを掴むには、陰線か陽線かよりも高値と安値が前後でどう変わるかに注目しよう。
チャートを目視しても分からないときは「四本値」で正確な価格をチェック!0.1pipsの違いでも流れが変わることがあります。
インディケーターは、まずは移動平均線とボリンジャーバンドの2つを使いこなせるようになろう!あれもこれもいろんな指標を表示しなくても、相場の流れさえわかればOK!
チャート分析については、こちらの記事も合わせてどうぞ!
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1984年生まれ。埼玉県出身。大学卒業後、ゴールデンバーグヘイマイヤーユニコムジャパン(証券会社)や、SAアセット株式会社(ヘッジファンド)を渡り歩きながら、トレーダーとして、毎月400万以上の安定的な利益を出し続ける。2012年にトレードの情報発信を開始し、起業し、年収1億円を達成。その後、最高の仲間たちと出会い、一緒に飲食店のプロデュース、映画作り、コミュニティ運営、トレード指導、妻と娘との自由な時間など、忙しくも充実した毎日を送っている。数々のトレーダーを生み出したことをきっかけに、YouTubeでも発信をはじめ、たった数ヶ月で約4万人のチャンネル登録をされ、数百人の前でセミナーをすることも。ただ稼ぐだけでなく、FXトレーダーが真に充実して幸福な人生を送るために必要なことを、多くの人に伝える活動をして、プロトレーダー育成に力を入れている。