こんにちは、FXトレーダーのみつしろです。
今回は、ブレイクアウト手法の基本について、トレード初心者のかた向けに解説します！
というわけで今回は、ブレイクアウト戦略のポイントを解説していきます。
- FXのブレイクアウトとはどういうこと？
- よく出るブレイクアウトのチャートパターン5選
- エントリーしてはいけないボックス（レンジ）ブレイク！
- ダマシを見極めるコツと練習方法について
- ブレイクアウト手法のトレード実例解説
お伝えするのは、トレード歴13年、12年間負けなしのみつしろです！
FXのブレイクアウトはダマシも多く初心者泣かせですが、このページを読んで実践してもらえれば危ないパターンを回避して、ブレイクアウトをあなたのメイン戦略のひとつに加えてもらえると思います。
早速、ブレイクアウトの定義から見ていきましょう！
1.FXのブレイクアウトとは？
ブレイクアウトとは、トレンドラインや水平線などサポート（支持線）・レジスタンス（抵抗線）として機能しているラインで価格が反発せずに抜けることを言います。
ブレイクアウトが起こると、トレンドの転換点となったり、ボックス（レンジ）相場からトレンド相場に移行したりする可能性が高くなります。
支持線・抵抗線について詳しくはこちら↓↓
2.ブレイクアウトの色々なチャートパターン
続いて、ブレイクアウトが起こる代表的なチャートパターンを見ていきましょう。
この形が出てきたらその後のブレイクアウトを取りたい！というパターンです。
名前とかは全部覚えなくてもいいので、「こんな形があるんだな〜」と、さらっと見ておいてくださいね。
2-1.ヘッド・アンド・ショルダー（三尊）
頭と肩のように、真ん中に高い山があって左右に少し小さな山が並びます。別名「三尊」とも呼ばれます。
ネックラインが支持線として機能しますが、特に高値圏ではブレイクして上昇トレンドから下降トレンドに転換する可能性が高い形です。
上下がひっくり返ったチャートパターンは「リバース・ヘッド・アンド・ショルダー」または「逆三尊」と呼ばれます。
このパターンが底値圏で出現すると、ネックラインをブレイクして下降トレンドから上昇トレンドに転換するサインとなります。
逆張りからのトレンドフォロー手法の詳しい解説動画は、メールマガジンにご登録いただいたかたに無料でプレゼントしていますので、そちらも合わせてどうぞ！
2-2.ダブルトップ、ダブルボトム
高値圏でほぼ同じ高値の山を2つ作る「ダブルトップ」は、上昇トレンドから下降トレンドへの転換シグナルです。
上下をひっくり返した形が「ダブルボトム」。こちらは下降トレンドから上昇トレンドの転換を示唆します。
動画での解説はこちら↓↓
2-3.トリプルトップ、トリプルボトム
ダブルボトムでネックラインを切らずに反発してもう1つ山を作った形がトリプルトップです。
こちらも上昇トレンドから下降トレンドへの転換シグナルです。
2-4.長方形（横ばい）
平行なサポートとレジスタンスの間で価格が行ったりきたりする、長方形のボックス（レンジ）相場です。
トレンドの途中で形成されると、そのトレンドの方向に抜けやすい傾向がありますが、逆に行く場合もあります。
2-5 ペナント（三角持ち合い）
トレンドラインが三角形を描き、値動きが収束している形です。
中央にエネルギーを集めながら方向性を探っている状態で、ブレイクアウトする方向には規則性がありません。
動画でも解説しています↓
3.FXで狙うべきブレイクアウト戦略とは？
上で紹介したブレイクアウトのチャートパターンのうち、レンジ（ボックス）相場やペナント（三角持ち合い）の形は、正直言ってちょっと難しいんです。
ボク自身もよくやっていてトレード初心者の方にも分かりやすいと思うのは、ヘッド・アンド・ショルダーやダブルトップなどと絡めた水平線のブレイクアウトです。
3-1.初心者は水平線のブレイクアウトを狙え！
こちらは直近の豪ドル／米ドルの日足チャートです。
ヘッド・アンド・ショルダーのネックラインがサポレジとして機能していましたがサポートラインを下抜けしたところが絶好のショートエントリーポイントです。
水平線の引き方はこちらの記事もご参考にしてください。
3-2.FXブレイクアウト戦略のトレード実例
ボクのトレードからいくつかブレイクアウト戦略のパターンをご紹介しましょう。
ヘッドアンドショルダーからの水平線ブレイクアウト
2020年2月24日現在の豪ドル／米ドルチャートです。
ずっと止められていた0.6670あたりのサポートを割って下げました。
ボクはブレイクアウト狙いで、0.6675あたりで売っています。
それ以前に何回もしつこくトライしているのと、下落直前にヘッドアンドショルダーのパターンをつくていたので、かなり弱いという判断です。
また、上ひげの陰線もドーンと落ちる直前によく出る形です。
突っ込み気味にショートしましたが、もしブレイクせずに切り返した場
合は、直前の小さな高値の山を超えてきたらロスカットの予定でした。
リスクリワードの非常に良いポイントです。
ちなみに今回は0.6630でポジションの一部を利食い、残りは0.6950あたりで利食いました。
ブレイクポイントまで戻してきたらそれを背にまた売りたいところ。
動画の解説はこちら↓
ダマシからのブレイクアウトパターン
こちらはダマシだったパターンです。
逆ヘッド・アンド・ショルダーのパターンを形成してトレンド転換かと思いきや、超大陰線で一気に下げています。
ロング勢が刈り取られて一気に安値まで下げていますが、さらに同じ値幅の分だけもう一段の下落が想定できます。
ちょうど移動平均線も短期・中期・長期が全て下向きのパーフェクト・オーダーになっていたことからも、売りとなります。
ヘッド・アンド・ショルダーのダマシのパターンは真反対に大きな値動きが起こりますので、通常のと合わせて覚えておきましょう。
動画の解説はこちら↓
サポート抜けのブレイクアウト狙いショート
こちらは1時間足のチャートです。
三角持ち合いの中でも高値が切り下がっていく「ディセンディング・トライアングル」のチャートパターンができていました。
セオリーでは下抜けするはずなのですが、実際には上抜け。
しかし4時間足のレジスタンスは越えられずにまた下げているため上昇圧力は強くないことがわかります。
その後、1回サポートで止められて再度上がって行きますが、上のレジスタンスまでは届かず半分くらいで下落に転じています。やはり弱い。
サポートラインから反発する力がなく揉み始めたところで、ボクはショートを持ちました。
反発したらすぐにロスカットするつもりでしたが、綺麗にストーンと落ちて100pips以上の利益になりました。
動画の解説はこちら↓
4.ダマシを見極め、回避するには？
4-1.ダマシの仕組みを理解する
ダマシの作り方はこうです。
大口投資家は買い注文を入れてブレイクアウトを誘導します。
こうして大衆トレーダーが追いかけて買い注文をしたところで…
大口投資家は一気に売り注文を入れて価格を押し下げます。
ここで、レンジ内で買いポジションを持っていた人が損切り売りを始め、下方向のブレイクアウトで新規売り注文も入り、加速的に下落します。
トレンドを伸ばせるだけ伸ばしたら決済買いをするというわけです。
4-2.市場の大衆心理と自分の行動をずらす
ブレイクアウトが起こるときは、まるでロケットが大気圏を突破するときのようにエネルギーを放出しています。
そこで飛び乗るのは、すでに燃料タンクが空っぽのロケットに乗るようなもの。
「乗っかりたい！」という衝動や高揚感に飲み込まれると、ダマシに遭って負けることになります。
だから、ボクらは常にその逆をやらないといけません。
- 衝動的にエントリーしたくなった
- 飛び乗りたいと思う
こういった「心のシグナル」に目を向けることで、今ちょっと興奮味だな、などと気づいて自己制御ができるようになります。
すると、相場の大衆心理とは異なる行動を選択し、ダマシを回避することもできるんですね。
ボクはYouTubeやメールマガジン、コミュニティなどでもトレードの情報発信をしているのですが、勝てない人の共通点はどんな手法や戦略を使っているかではなく「感情で行動を決めてしまうところ」だと気づきました。
ダマシに引っかからないためにも、自分のトレードルールを守るためにも、感情をコントロールする力「EQ」は非常に重要なのです。
そのため、もちろんトレードのスキルや相場の解説もしていますが、あえてメンタル面の話を多くしています。
テクニックを求めていた人にも「勝てなかった本当の原因が分かりました」「トレードのストレスがなくなりました」と、EQを鍛える効果を実感してもらっています。
例えば、こんな感想をいただいています。
はじめまして株勉強して約３年になります
ある先生の塾に入り勉強しているのでチャートの動きはわかるようになりました
でもみつしろさんの言うように知っている事とできる事は違うまさにこれで特に自分はブレイクアウトのダマシにめちゃくちゃ引っかかって損切りした後
に逆向すると言う事が頻発してメンタルやられまくりでしたその先生も本物なので自分がアホなだけなんですけどね
たまたまみつしろさんのページ見てこれだと納得し他の動画も見まくりめちゃくちゃ勉強になりました
ありがとうございます
これからもいろいろ発信してご教授お願いしますkazさんより
ボクの無料メールマガジンでは、トレード力を引き上げるメンタルについて解説した電子書籍『FX2.0』をプレゼントしていますので、ぜひそちらもお読みください。
4-3. 第2波に乗る
ブレイクアウトの後、だいたいまたサポレジ付近まで戻ってきてからまたトレンドが継続します。
引きつけてから第2波でエントリーすれば、サポレジを背にできるのでロスカットが浅く済み、しかも利が伸び易いメリットもあります。
こちらの記事もご参考に↓↓
第2波でエントリーする重要性｜Mitsushiro公式ブログ
具体的なエントリーポイントの見つけ方についてはこちらの記事で解説しています↓↓
5.まとめ
では、FXのブレイクアウトについてまとめます。
- サポート・レジスタンスとして機能していたラインを抜けて価格が大きく走るところを狙うのがブレイクアウト戦略。有力だが、ダマシも多く難しい。
- ボックス相場からのレンジブレイクアウトよりも、ヘッドアンドショルダーやダブルトップの水平線ブレイクアウトの方が簡単なのでおすすめ。
- ダマシは大量の資金を投入できる大口投資家が大衆トレーダーの心理を操作して作っている。
- ダマシを見抜いて回避するには、大衆心理と異なる行動を取れるEC（メンタルコントロールの力）を磨こう。
- ブレイクアウトは見送って、第2波を狙うのもあり。
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P.S.FXについてどこからはじめて良いかわからない方はこちらの記事から読んでみてください！
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1984年生まれ。埼玉県出身。大学卒業後、ゴールデンバーグヘイマイヤーユニコムジャパン（証券会社）や、SAアセット株式会社（ヘッジファンド）を渡り歩きながら、トレーダーとして、毎月400万以上の安定的な利益を出し続ける。2012年にトレードの情報発信を開始し、起業し、年収1億円を達成。その後、最高の仲間たちと出会い、一緒に飲食店のプロデュース、映画作り、コミュニティ運営、トレード指導、妻と娘との自由な時間など、忙しくも充実した毎日を送っている。数々のトレーダーを生み出したことをきっかけに、YouTubeでも発信をはじめ、たった数ヶ月で約４万人のチャンネル登録をされ、数百人の前でセミナーをすることも。ただ稼ぐだけでなく、FXトレーダーが真に充実して幸福な人生を送るために必要なことを、多くの人に伝える活動をして、プロトレーダー育成に力を入れている。
