こんにちは、FXトレーダーのみつしろです。
これを買いている2月26日水曜日、コロナウィルスショックにより、昨日夜から相場がパニックで急落しました。
まさに「高速で落ちるナイフを素手でキャッチするレベル」の暴落で、金融市場は大変なことになってます。
ボクも夜中~午前中対応に追われていました。
今回は緊急で、こういったパニック相場でどう戦うべきか、ボクのトレード実例も交えて解説していきます。
目次
1.コロナウイルスショックの経緯
2020年1月末、中国政府による情報隠蔽が明るみとなってから、新しい情報が次々に出てきています。
- 通常のウイルスは感染した人に抗体ができるので収束していくのに対して、コロナウイルスは変異のスピードが早く、1度かかった人でも再び発症した例があること
- アメリカで猛威を振るうインフルエンザが、もしかしたらコロナウイルスである可能性
- 複数の国で日本への渡航警告が出され、国内の観光地はガラガラに
直近で入ってきた新型コロナウイルスのニュースはこんな感じ。
- 北海道教育委員会が道内すべての小中学校に休校を要請
- 千葉で感染が確認された3名が同じスポーツジムを利用していたことが判明、大人数に接触した可能性あり
- 徳島県でも感染者を確認
- スコット・ゴットリーブ元米FDA局長がTwitterで「日本は韓国ほど検査していないので日本は巨大なホットスポットかもしれない」旨の発言
- ANAが関西空港発着の中国便を全て運休
- 首相官邸が大規模な感染リスクのあるスポーツ、文化イベント等を今後2週間は、中止、延期又は規模縮小等の対応を要請
- 国際オリンピック委員会(IOC)は、予定通りに東京五輪を開催するかどうかの判断は、5月下旬に行うことを表明
新型コロナウイルスの不安はアジアからアメリカ・ヨーロッパにまで波及し、2月15日、「コロナウイルスショック」による世界同時株安が起こりました。
2.突っ込み売り&落ちるナイフを掴む買い、はするな!
アメリカ市場は軒並みものすごい下げを見せています。
S&P500は急激に下げてボラティリティが急上昇、関連するETFのSPYもギャップダウンを含めかなり下げています。
4時間足の陰線の長さと言ったらすごいですね。
ダウ平均も「どこがサポートなんだ?」というくらい、どこまでも落ちて止まる気配がありません。
じゃあVIX(恐怖指数)はどうかなというと、
今のところ30近辺で高いと言えば高いですが、リーマンショックのように跳ね上がるというよりは、じわじわと上がって不安が広まっていく感じがします。
ここから新たなニュースが出たら40〜50くらいまでは上がる可能性があります。
東京株式市場や欧州も2日連続で大幅に下落しています。
こういう急落の局面では反転が入りやすいのですが、みんなパニックでテクニカルの機能しない予想外の動きをするため、タイミングを見極めることは不可能です。
急に展開が変わって暴騰することもあって、ボクもリーマンショックの時にやられた経験があります。
よって、突っ込んで売りにいくのも、落ちてくるナイフをキャッチする買いも両方とも危険。「様子見」が正解です。
パニックになって大衆心理に飲まれると、負ける側の行動を取ってしまいます。
一歩引いて、無理に勝負に行かないことが重要です。
しかし、ボラティリティの収束に伴ってチャンスもやってきます。
3.サポレジを背に売り買いせよ!
では、どこで勝負に行くのかというと、相場が落ち着き始めて直近のサポート・レジスタンスが機能するようになったところです。
相場のボラティリティは波紋のようなものです。
静かな水面に石を投げ入れると一気にザバーンと大きな波を立てて波紋を作り、それがだんだん静かになっていきますね。
相場も同じように、乱高下からレンジ、トレンド転換へと移行します。
サポート・レジスタンスが効き始めてブレイクしにくくなったとこなら、ロスカットポイントを背に勝負に行くことができます。
例えば、豪ドル/米ドル。
豪ドルは中国と連動しているので、中国が落ちれば落ちるほど売られやすくなります。
現在は日足レベルでのサポートを割って調整中。
これまでは落ちた後に買い戻しが入るケースが多かったのですが、コロナウイルスショックにより今回は反発がかなり弱く、一応持ちこたえているような状態です。
直近のブレイクポイントまで戻したところで売りで入りたいと思っていましたが、ボリンジャーバンドのミドルで頭を抑えられてそこまで戻しませんでした。
ということは、売り圧力がかなり強いので、ここでいったん売りはアリです。
たとえ切り返されてもストップを25pipsくらいのところに置けるのも良い。
ロスカットポイントを背にするから攻められるんですね。
もし切り返された時は一回損切りして、サポレジでもう一度ショートを狙いたいところ。
アメリカ市場はまだまだ下げる気配なので安易に買いには行けませんが、ボラティリティが収束してサポレジが効いてくるのを待ちましょう。
4.ファンダメンタルズが予想不能ならテクニカルで判断
ドル円は予想通り全戻しした後、トレンドラインの108.88で止まりました。
週足のフラッグのレンジ帯を上抜けるものの、直後に陰線で落とされているのでダマシの可能性もあり、ちょっと買いづらい。
トレンドラインで止められて上がるようなら、2番底なのでロングしてもいいでしょう。
しかし仮にダマシだったとすると、今度はレンジを下抜けする方向に走る可能性が高くなります。
上に行くパワーがなくボリンジャーバンドのミドルで押さえられるようなら、『逆張りからのトレンドフォロー』が狙えます。
逆張りからのトレンドフォローは、勝率7割くらい出せて、しかも利幅を伸ばしやすくロスカットも浅く済む、初心者にもオススメの鉄板手法です。
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なお、今回は日本が感染症対策をしっかりやっていないと見られていることもあり、以前のような「有事の円買い」はそんなに起こっていません。
確かに112円まで行った後で一気に円高になりましたが、一気に2円も3円も円高にはならずむしろ円安です。
おそらくコロナウイルスの件がなかったら、もっと円安にブレイクしているはずです。
以前ほど円が買われにくくなっている感じはありますが、ここから日本国内で感染が広まっていったら円安にいく可能性もあり、どうなるかは分かりません。
わからないからこそ、こういう時はテクニカルで判断するしかありません。
5.コロナウイルスショックへの対処法まとめ
一言で言うと、「落ち着きましょう」。
ボラティリティが跳ね上がって相場が乱高下している時は静観し、落ち着いてきたところで入るのが重要です。
- 突っ込み売りはしない
- 落ちるナイフをつかむ買いはしない
- サポレジを背にエントリーする
- 良く分からない時はテクニカルで判断する
これさえ守っていれば、大怪我はしないはずです。
まあ、不安に駆られてIQが下がると分かっていてもやってしまうので、改めてトレードはメンタルが大事、ということですね。
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それではみなさん、コロナウイルスに負けずに元気にトレードしましょう。
3月2日追記・暴落相場での買いポイント
以前、「2020年相場の見通しと株・FXで爆益を稼ぐ戦略」でもご紹介していた窓埋めのパターンが、日経225で出ました。
2月29日(金)に2018年の持ち合い相場の価格帯まで下げ、時間足では陽線が出て引けていました。VIXも2年ぶりに50をつけてピークアウト。
ようやく一時的な底入れが起きる予感です。
週をまたいだ月曜の始まり方が重要だったのですが、ギャップダウンでもう1回最安値を試しに行くような動きをしたら、窓埋めから一気に戻す動きをすることが多いです(2番底)。
ヘッドアンドショルダーやダブルボトムで下ひげをつけるようなら買いやすいところです。
週が明けて3/2(月)、案の定そのパターンになりました。
ここからはある程度戻してからの再下落を狙って、メルマガで紹介している「逆張りからのトレンドフォロー」戦略が使えます。
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1984年生まれ。埼玉県出身。大学卒業後、ゴールデンバーグヘイマイヤーユニコムジャパン(証券会社)や、SAアセット株式会社(ヘッジファンド)を渡り歩きながら、トレーダーとして、毎月400万以上の安定的な利益を出し続ける。2012年にトレードの情報発信を開始し、起業し、年収1億円を達成。その後、最高の仲間たちと出会い、一緒に飲食店のプロデュース、映画作り、コミュニティ運営、トレード指導、妻と娘との自由な時間など、忙しくも充実した毎日を送っている。数々のトレーダーを生み出したことをきっかけに、YouTubeでも発信をはじめ、たった数ヶ月で約4万人のチャンネル登録をされ、数百人の前でセミナーをすることも。ただ稼ぐだけでなく、FXトレーダーが真に充実して幸福な人生を送るために必要なことを、多くの人に伝える活動をして、プロトレーダー育成に力を入れている。