どうも!FXトレーダーのみつしろです。
今回はナンピンについて、FXトレード初心者の方に特に知っておいてもらいたい内容をまとめました!
というわけで、今回は、
- FXの「ナンピン」について
- ナンピンの危険性
- ナンピンで利益を狙うのではなく、大衆心理を理解することが重要
などを、9年間負けなしのトレーダーのみつしろが解説します!
それでは、早速行ってみましょう!
目次
1.FXの「ナンピン」とは?
まず、「ナンピン」とは何か?について説明しますね。
ナンピンとは、価格が自分の思惑と反対方向に動いた時に、損を出しているポジションの方向に更にポジションを増やしていくことを言います。
つまり、損が出ているポジションを更に買い増ししたり、売り増ししたりすることで、トータルの損益をプラスマイナスゼロ、もしくはプラスを狙う取引となります。
例えば、1ドル100円で米ドルを買ったとします。
しかし、思惑とは反対方向に動き、90円まで下がってしまいました。
この時に、損切りをせず、更に買い増しします。
そうすると、100円まで戻ってこなくても、95円まで上げてくればプラスマイナスゼロとなるのです。
図を見てもらうと分かるように、ナンピンは平均購入価格を下げるために、最初に買った買値よりもレートが安くなった時に追加購入するということです。
逆に売りの時はレートが上がったら売るということですね。
簡単に説明するとこのような感じです。
押し目買い、戻し売りとは全く違うので、混同しないようにして下さいね。
一応、押し目買い、戻り売りについて簡単に説明しておきます。
戻し売り:下降トレンド中の一時的な上げの部分で売ること。
つまり、押し目買い、戻し売りの場合はトレンドが出ている事がポイントとなります。
それでは、ナンピンのメリットやデメリットなど、更に詳しく解説していきますね!
1-1.なぜナンピンというのか?
そもそもなぜナンピンというのでしょうか?
カタカナで「ナンピン」と表記されることが多いですが、漢字では「難平」と書きます。
文字通り、「難を平ら(平均化)にする」という意味からナンピンと言われるようになったんです。
この言葉は江戸時代から使われていました。
ちなみに日本では、江戸時代にお米の先物取引が、世界に先駆けて行なわれていたそうですよ。
当時の日本は最先端を行っていたんですね!
話を戻すと、ナンピンは「難を平らにする」という意味が由来となっていますが、辞書を見てみると、「愚かなこと」という意味も載っています。
なん‐ぴん【難▽平】
《「ぴん(平)」は唐音で、ならす意》
1 取引で、損失を平均化すること。買ったあとに相場が下落しても買い増して買値の平均を下げておき、逆に売ったあとに相場が騰貴したら売り増して売値の平均を上げておくことによって、損失を回復しようとすること。「難平買い」
2《見通しもなく1をして大損をする意から》愚かなこと。また、その人。「我が身知らずの―なり」
辞書にも、大損をする愚かなことという意味が載っているように、ナンピンを理解もせず乱射することは危険だということが分かると思います。
1-2.ナンピンのメリットとデメリットとは?
それでは次はナンピンのメリットとデメリットについて解説していきます。
1-2-1.ナンピンのメリット
では、まずナンピンのメリットについて話していきたいと思います。
先程も少しお話ししましたが、ナンピンをすると平均の購入単価が下がるので、あくまで思惑通りに動いた場合ですが、単純に利益が出やすくなります。
先程の図でも説明したように、100円で買った後、90円まで下落したとします。
そこで追加購入し、その後、思惑の方向に伸びたら、100円まで上がらずとも利益が出るということです。
更に、最初に購入した価格である100円を超えると、最初よりも利益が増えることになります。
ナンピンのメリットを活かしたナンピン・マーチンゲールという手法があるのでそちらも簡単に紹介しますね。
ナンピン・マーチンゲールとは、「ナンピン」と「マーチンゲール」が合体した言葉です。
ナンピンについての説明は省略するとして、「マーチンゲール」とは、18世紀に考え出されたベット戦略の一種です。
勝率50%のゲームで負けたら賭け金を倍にしていく方法で、カジノなどのギャンブルでよく用いられる方法です。
例えば、最初に1ドルを賭け、負けたとします。
そこで賭け金を2倍にします(2ドル)。
さらに負けた場合、更にその2倍を賭け…と、どんどん賭け金を増やしていきます。
1度でも勝つ事ができれば、それまでの負け分を取り戻せるという方法です。
この方法をトレードにあてはめたものが、ナンピン・マーチンゲール手法です。
この手法はナンピンを普通に行う時よりも平均単価が下がるので、単純に考えると、普通のナンピンよりも勝ちやすくなるということです。
そう、この手法の注意点は、かなりの資金量が必要だということです。
そのため、無計画にナンピンを繰り返していては大損し、破産(強制ロスカット)してしまうリスクがあります。
それでは、ナンピンのデメリットを紹介していきたいと思います。
1-2-2.ナンピンのデメリット
ナンピンは、自分が予想した方向から一時的に逆行した後、再び予想した方向に伸びたら、とても有効な手法だと言えると思います。
しかし、相場は100%予想することなど絶対にできません。
それがナンピンのデメリットの1つです。
更に、ナンピンをしている時のメンタルについて考えてみてもらいたいのです。
ナンピンをしている時はどのような時でしょうか?
この、「自分の考えは正しい」という気持ちが、ナンピンをしている際に一番危険なのです。
この気持ちのままナンピンをしていたら、「いつか戻る」と思っているので、どんなに含み損が出ていても、損切りしようなんて気持ちにならないと思います。
だって自分は「正しい」と思っているのですから。
いつか戻るだろうという期待から、普段よりも損切りするタイミングが遅れ、
含み損が膨れに膨れ上がって結局、強制ロスカットになってしまうのです。
ロスカットの確率が上がるという事が、ナンピンの最大のデメリットと言っても過言ではないと思います。
2.FXでナンピンをする危険性とは?
ナンピンのメリット、デメリットについて説明してきましたが、ナンピンはFXにおいて更にハイリスクであるという事について話していきたいと思います。
2-1.FXでのナンピンはそもそもハイリスク
ナンピンはFXだけでなく、株の相場においても行われています。
FXと同様、株式市場でもナンピン手法はあまり推奨されていませんが、相場の状況によっては、ナンピンを積極的に行う人もいるようです。
しかし、FXで同じようにナンピンを行うことはとても危険なことなのです。
なぜならば、FXは株に比べて遥かに高いレバレッジをかける事ができるからです。
FXは国内業者であれば、25倍、海外業者に至っては500倍を超えるレバレッジをかける事ができます。
これを上手く利用すれば、資金を最速で増やす事が可能だと思います。
しかし、ナンピンのデメリットで話したように、強制ロスカットの確率も同時に上がるのです。
資金がゼロのところで終わるなら、まだマシかもしれませんが、最悪の場合、マイナスとなる事だってあるのです。
そうしてFXで借金をしてしまう人だっているのです。
FXと借金については、この節の最後に紹介している記事で解説しているので詳述はしませんが、そんなリスクを冒してまで、ナンピンしたいですか?
ナンピンは、ほとんどの場合が上手くいってしまうため、「今回も大丈夫だろう」という安易な気持ちでやってしまう人もいるかもしれません。
しかし、もう一度、FXを始めた理由を思い出してほしいと思います。
こちらの記事にて、FXと借金について詳しく紹介しているので、合わせて読んでみて下さい。↓↓
2-2.FXでナンピンしても良いのはレンジ相場
かなり強調して、ナンピンの危険性についてお話ししましたが、ナンピンをしても良い相場についても少しお話ししていきたいと思います。
しかし、基本的にナンピンはしない方が良いというのがボクの意見であるという事を前提に聞いて下さいね。
ナンピンに向いているのは、レンジ相場であると言われます。
その理由は、レンジ相場は一定の値幅の間で上がったり下がったりを繰り返すので、チャートが戻ってきやすいからです。
しかし、レンジ相場であっても、そこをブレイクしてしまえば、トレンドが発生するので、損失の幅が広がり、ロスカットになる可能性はあります。
つまり、やっぱりナンピンは極力しないほうが良いという事です。
3.ナンピンから卒業しよう!大衆心理をつかめ!
ここまで、ナンピンのメリットやデメリット、そして危険性についてお話ししてきました。
ここからは、ナンピンをしないためにはどうすれば良いのかという視点でお話していきたいと思います。
3-1.そもそもナンピンをしたくなる心理とは?
そもそも、どうしてナンピンをしてしまうのでしょうか?
前述しましたが、ナンピンをしてもほとんどの場合、成功してしまうからです。
更に、人は得ることの喜び、つまり、「報酬」よりも、失うことの「痛み」を2倍感じてしまうという性質があります。
これをプロスペクト理論というのですが、この性質が、トレードで勝ち続けることをかなり妨害しているのです。
「報酬」よりも「痛み」を2倍感じるということをFXで例えると、利食いと損切りのことになります。
利食いした金額よりも多く損切りした場合、「取り返してやる!」という気持ちで相場に向かってしまう人が多いですよね?
このような状況では冷静な判断ができなくなっていますね。
更に、ナンピンはほとんどの場合、成功してしまうため、簡単に「痛み」から解放されてしまい、安易にナンピンを繰り返してしまうのです。
そして、含み益が含み損になった時、一度含み益を見ているので、そこまで戻ってくるまでは耐えようという感情出てきて、損切りが遅れてしまい、強制ロスカットとなるのです。
つまり、ナンピンをしてしまう人は、言い換えると、損切りができない人なんですね。
お金を失いたくないから、ナンピンしてしまうのだと思うのですが、「お金を失いたくない」という呪縛から抜け出せない限り、トレードで勝ち続けることはとても難しいことです。
それでは、どのように克服していけば良いのかを解説していきたいと思います。
3-2.自分の失敗からルール化する
先程、述べましたが、「お金を失いたくない」という気持ちから損切りすることが苦痛となり、更に安易にナンピンするということに繋がります。
「お金を失いたくない」という感情は、「お金が大事だ」という価値観から生まれるものだと思います。
そしてより重要なのは、損切りしたことを負けと捉えないように、学びに変えるということです。
損切りを、この先の大きな利益を得るための学びに変えることができれば、負けが負けでなくなり、お金の呪縛から少しずつ解放されていきます。
損切りを学びに変える具体的な方法は、「痛み」と「報酬」が自分にどのような行動を取らせているのかを客観的に分析するということです。
例えば、不安を感じる時はどのような時なのか、衝動的になる時はどのような時なのか、なぜその感情が出てきたのかを客観的に観測するのです。
大切なことは、自分の感情に飲み込まれるのではなく、客観的に感じ続け、観測し続けることです。
そうすると、どのような時にそういう状況になるのかなど、いつも負けている自分のパターンが出てくると思います。
それをルール化し、自分の負けパターンをシグナルとして利用するのです。
自分の感情を客観的に見ることができるようになれば、自分の感情を通じて大衆心理も理解できるようになってきます。
そのような事をロジック化した手法が、ボクがオススメしている逆張りからのトレンドフォローという手法です。
この記事の下で紹介している無料のメルマガに登録すると、解説している動画をプレゼントしているので、是非チェックしてみて下さい。
3-3.ロットを下げて、感情の逆張りを行え!
自分の感情を客観的に観測することは、トレードの時だけでなく、日頃から実践することがとても重要です。
客観的に自分の感情を観測するとは、自分の後ろに常にカメラがあるというイメージや、「頭上15センチから自分自身を眺める」というイメージです。
そういう意識で、常に自分自身をモニタリングするようにしながら、日頃から自分の感情を敏感に感じる練習をしてほしいのです。
例えば、車を運転している時に、無理矢理、横から入られてイラッとした、家族が全然掃除してくれなくてイラッとしたなど、そのような感情が出てきた時に、「あ、今イラッとしたな」と自分の感情を認識することが大切です。
ポイントは、感情と意識を分離させるイメージで、感情が出てくるのを押さえつけるのではなく、とにかく認識し、観測し続け、そして、その感情は行動には移さないということです。
すると、どのような時にそういう感情が出てくるのかが分かってきて、感情に飲み込まれる前に自分自身でストップすることができるようになるのです。
トレードにおいては、「痛み」と「報酬」がどのように自分に影響しているのかを分析し続けることで、「これ以上やらない方が良い」ということが分かってきて、損益に関係なく、自分の感情をコントロールした行動を取れるようになっていきます。
そして次に、自分自身の感情を通じて「痛み」と「報酬」の視点から負けているトレーダーがつかまっているポイントを観察することで、大衆心理が理解できるようになるのです。
どのような場面で、恐怖を感じているのか、不安を感じているのか、焦りを感じているのか、安心しているのかなどが、見えるようになってきます。
そのような感情を理解した上で、感情の逆張りを行なってほしいと思います。
感情のコントロールについては、こちらの記事で詳しく紹介しているので、合わせて読んでみて下さい↓↓
4.まとめ
今回は、ナンピンについて、メリットとデメリット、具体的な手法などを解説してきました。
ナンピンのメリットは、平均の購入単価を下げることができるので、思惑の方向に伸びれば、最初にエントリーした時よりも、利益を出しやすくなるということです。
デメリットは、「いつか戻るだろう」という期待から、普段よりも損切りするタイミングが遅れ、強制ロスカットの確率が上がるということです。
更に、FXは高いレバレッジをかけることができるので、FXでのナンピンは強制ロスカットの危険性が高まり、最悪の場合マイナスとなる可能性があります。
そこで大事なのは、安易にナンピンするのではなく、しっかりと大衆心理を理解して、トレードを行なうことです。
自分の感情のブレを観察し、「痛み」と「報酬」という視点から大衆心理を観察することで、より優位性の高いところでトレードできるようになります。
是非、日頃から自分の感情を「頭上15センチから眺める」習慣を作って、ナンピンから卒業し、大衆心理を理解したトレードスタイルを作っていって下さい!
FXで勝ち続ける次世代トレーディングの極意を知りたくありませんか?【豪華プレゼント付き】
ナンピンについての記事はいかがだったでしょうか?
ナンピンという手法の背景にある、大衆心理やご自身のメンタリティがあることを知ると、より多角的な視点でトレードしていけそうですよね。
メルマガではさらに、ブログでは書けないようなより深い内容を、様々な事例を取り上げながらご紹介しています!
知識がついたら、実践していくことが大切ということは、冒頭でもお伝えしました。
では、具体的にどんなことに取り組んでいけば良いのか? ということを、
FXで勝ち続けるためのメンタルと手法を学べる、電子書籍と講義(期間限定のプレゼント)でお伝えしています。
ボクのが実現した未来は、FXトレードを通じて、人生に本当に大切な実力を磨き上げ、世の中を良くしていく仲間を増やしていくことです。
仲間づくりのために、メルマガでは質問なども受け付けていますので、ボクに直接ホットラインで質問できるようになります!
メルマガやここの記事で取り上げて、解説できることもあるかもしれませんので、ぜひ質問や感想も送ってくださいね!
↓↓↓こちらのバナーをクリックしてご登録ください!↓↓↓
P.S.FXについてどこからはじめて良いかわからない方はこちらの記事から読んでみてください!
P.P.S.
FXで自由な時間とお金が欲しい? まずはこの記事で「FXトレーダーの真実」を知ってください…。
人気ブログランキング参加しています!
良ければ下リンクをポチッとお願いします!
為替・FXランキング
1984年生まれ。埼玉県出身。大学卒業後、ゴールデンバーグヘイマイヤーユニコムジャパン(証券会社)や、SAアセット株式会社(ヘッジファンド)を渡り歩きながら、トレーダーとして、毎月400万以上の安定的な利益を出し続ける。2012年にトレードの情報発信を開始し、起業し、年収1億円を達成。その後、最高の仲間たちと出会い、一緒に飲食店のプロデュース、映画作り、コミュニティ運営、トレード指導、妻と娘との自由な時間など、忙しくも充実した毎日を送っている。数々のトレーダーを生み出したことをきっかけに、YouTubeでも発信をはじめ、たった数ヶ月で約4万人のチャンネル登録をされ、数百人の前でセミナーをすることも。ただ稼ぐだけでなく、FXトレーダーが真に充実して幸福な人生を送るために必要なことを、多くの人に伝える活動をして、プロトレーダー育成に力を入れている。