今回は、私がFXを勉強するにあたって、今までに読んできたFXオススメ書籍をいくつかご紹介したいと思います!
トレ-ド力を上達させようとしている初心者トレ-ダ-の皆さん、いや、勉強不足な君たちに、私がとっておきのFXオススメ本を紹介して差し上げましょう。
目次
1.FX初心者にオススメの本4選!
では早速、私がオススメするトレ-ドの書籍を紹介していきましょう。
私はみつしろさんの元でFXを勉強し始めてからは、そりゃあもう一通りFXに関する本は読み漁りました。
1日1冊ぺ-スで読みふけってましたから、正直、知識だけならもうみつしろさんを超えてるんじゃないか?とさえ思っています。
そのくらいの量は本を読んで勉強してきたので、もはや、最近映画プロデュースや店舗プロデュースの仕事ばっかりしているみつしろさんに追い付ける日もそう遠くないとさえ自負しております。
で…なんでしたっけ。
そうそう。
オススメの書籍の話でしたね。
トレ-ドに関してぜひ読んでほしい本はたくさんあるのですが、今回は4つに厳選して紹介させていただきます。
この4つが、FXをする人ならまず必ず読んでおきたい本です。
- デイトレード マーケットで勝ち続けるための発想術
- マーケットの魔術師
- タートル流投資の魔術
- ゾーン 勝つ相場心理学入門
勉強熱心な方なら、もしかしたらこれらの名前は聞いたことがあるかもしれませんね。
以下からはそれぞれの本について詳しく解説していきましょう。
1-1.デイトレード マーケットで勝ち続けるための発想術
1冊目のピヨ太郎おすすめ本は「デイトレ-ド マ-ケットで勝ち続けるための発想術」です。
この本はオリバー・ペレスさんという投資家が書いた本なのですが、一言で言うと、「トレードで勝ち続けるための教訓」がたくさん書かれています。
FXを実践する上での大事なメンタルの部分や心構えが中心の内容なので、まずはこの本を読んでメンタルを強化しましょう。
特に著者であるオリバ-・ペレスさんが重要視している「損切りのタイミング」については繰り返し語られているのが特徴的。
著者は「負けを小さくする事がトレードで勝つには重要になってくる」と語っており、そのための方法を教えてくれています。
1-2.マーケットの魔術師
出典元:Amazon|マーケットの魔術師
ピヨ太郎おすすめ本2冊目は「マーケットの魔術師」です。
この本は世界的なトップトレーダー達が「本書を読まずして、投資をすることなかれ」と口をそろえて言うぐらい投資業界において常識的な一冊なのです。
内容は色々なトップトレーダーの話を聞いたインタビュー集ですが、トレード手法については多く語られていません。
本に登場する具体的な人として、今や伝説となった、リチャード・デニス、 トム・ボールドウィン、マイケル・マーカス、ブルース・コフナー、ウィリアム・オ ニール、ポール・チューダー・ジョーンズ、 エド・スィコータ、ジェームス・ロジャーズ、マーティン・シュワルツなど・・・
トレード界のドリームチームとも言うべき面々のインタビューが掲載。
実際のトップトレーダー達のインタビューなので言葉に力があるし説得力もかなり感じる一冊です。
大成功しているトレーダーの貴重な失敗談や成功するに至ったプロセスまで詳細に書かれているので、これからトレードやるって人でも楽しめる一冊ですよ!
1-3.タートル流投資の魔術
ピヨ太郎おすすめのFX本3冊目は「タートル流投資の魔術」です。
この本は先程の「マーケットの魔術師」にも登場してるリチャード・デニスが作った常勝投資軍団「タートルズ」について書かれています。
タートルズとは?
タートルズとはカリスマ・トレーダー、リチャード・デニスが同僚のウィリアム・エックハートに「シンガポールの亀(タートル)牧場みたいに、トレーダーを育ててみよう」と語った事から始まったトレード集団のプロジェクト。
このプロジェクトで「どんな人でも投資で勝てるようになるか?」という賭けをするために、2人は「タートルズ」の原型となるトレーダーを募集しました。
募集した中からまず10人選考し、その10人を二週間の研修を開始。
そして、ある程度教育したあと、一人100万ドル与えて投資をさせた結果、彼らは年平均100%というリターンを上げる集団になりました。
それが常勝投資軍団「タートルズ」です。
この本ではタートルたちはなぜ華々しい成功をおさめたのか?という方法論が中心に書かれています。
そして、デニスとエックハートは、いかにしてたった2週間の研修で全員を凄腕トレーダーに仕立て上げることができたのか?
その秘密について書かれているのが「タートル流投資の魔術」です。
1-4.ゾーン 勝つ相場心理学入門
最後にピヨ太郎おすすめのFX本は「ゾーン 勝つ相場心理学入門」です。
この本はトレードに成功するために不可欠だと著者が主張する「ゾーン」といわれる心理状態に達するための方法を説いた指南書です。
この本もトレーダー界隈では本当に有名で、たくさんのトレーダーがおすすめしてますよね。
この本では自身のトレード体験を元に、トレードに必要な心理状態を保つためのテクニックをみっちりと伝授してくれます。
「トレーダーによるトレーダーのためのメンタル本」ということで、このジャンルでは不動の地位を築いているんですよ。
また、ダグラスにとってトレードで成功を収める鍵は恐怖心、悩み、結果、を気にせず、直感的に行動し、ただその瞬間に「するだけ」の境地になることが重要。
つまり、「ゾーン」に達した者が勝つ投資家になることが必要だとマーク・ダグラスは主張しています。
ゾーンに入ってFXで勝ちたいならこの本を読むしかないですね!
と、いうことで、私が厳選した4冊を紹介してみました!
月間100冊くらいは読み込む勉強熱心な私からすれば、トレ-ドスキル向上に役立つオススメ本は他にもいっぱいあるのですが、まずはこの4つくらいは抑えておいてくださいね。
これらの本はもう、FXをやっている人ならみんな読んでるし、これを読まずに勝ち組トレ-ダ-になろうだなんてまず不可能です。
FXはとにかくたくさん知識を学んで、情報のシャワ-を浴び続けなければ勝つことはできませんよ。
2.FXの本は本当に勝つために役に立つの?
でも、ここで紹介した4冊くらいなら、みつしろさんだって読んだだろうし、オススメ本として紹介していいですよね?
でも、正直本を読んだだけでは勝てるようにはなかなかならないんだよね。残念ながら・・・。その理由をピヨ太郎に変わってご紹介しましょう。
2-1.FXでオススメされている必読本はなぜ役に立たないのか?
今までピヨ太郎が紹介してきたトレーダーにオススメのFX本は確かに巷のトレーダー界隈では有名ですし、どのサイトを見てもおすすめされてます。
でも、正直、これらの本を読んだだけでは、なかなか勝てるようにはなりません。
熱心に本を読んで勉強しようとする人ほど、本の内容を頭で理解しようとして、頭デッカチになってしまう傾向があります。
そして何よりも、トレードで勝つためには「明確な答えがあるはずだ!」という勘違いをしてしまう確率が非常に高い。
知識ばかりを詰め込んだり、答えを求めるような勉強をしてるだけじゃあ、勝てるトレーダーがみんな持っている「感覚」は得られないのです。
そもそも何でみんながFXの本を読むかというと、FXで長期的に勝ち続ける「常勝トレーダー」になりたいからですよね。
FXで勝てる人間になるには、「知識」をたくさん頭に詰め込むのではなく、勝てる感覚を養うための「プロセス」が重要なのです。
料理のレシピ本を読んだだけで料理が作れるようになるわけではないのと同じで、
本で得た知識を、今度は体に覚えこませ、それを何も考えずとも、無意識に実行できるところまで落とし込んで、はじめて「できる」と言えるわけですね。
ぶっちゃけ、手法やチャートパターン、テクニカルってたくさん学ぶ必要もなく、最初はたった1つでいいんです。
だってその1つの勝ちパターンを何度も何度も反復し、それを体に覚えこませることができれば、それだけで勝ち続けるための基礎基本が身につくからです。
でも多くのFX初心者はいろいろな手法やチャートパターン、テクニカルに手を出し、どれも習得できないまま、負け続けてしまいます。
ここがFXの本を読んでトレードが上達すると思い込んでいるFX初心者の落とし穴なのです。
なぜなら、本を読んで学ぶのと、実践するということには、大きなギャップがあるからです。
本に書いてあることはあくまで、結果論だし、ただの知識であり情報です。
もし本に出てくるようなトレーダーと同じ結果を出したいのなら、そのトレーダーが歩んできた毎日の蓄積(プロセス)をつぶさに観察し、まったく同じような行動パターンを採用して、実践することでしか、そこにたどり着く道はありません。
もちろん、「本がまったく役立たない」と言っているわけではありません。
本を読んで、「自然体で勝てる人」の「感覚」を感じようとしたり、モチベーションを上げたりするという意味では読んで全く意味はないってことはないとは思うんですけど。
でもこういうふうに使えたらいいんだけど、やっぱり本を読んだだけで「おれは勝てる!!」と勘違いしてしまうケースが大半です。
3.FXの必読本4つが役に立たない理由をみつしろ視点で解説!
3-1.デイトレード マーケットで勝ち続けるための発想術
まず、1冊目の「デイトレード マーケットで勝ち続けるための発想術」はトレードで勝ち続けるための教訓を中心に書いてあります。
たとえば、「ポジションサイズは小さめに」「損切りはすごい大事だ」「トレードルールを守ろう」みたいな感じです。
まぁ言ったら、「そらそうだろ」みたいなエピソードや心構えが書いてあります。
要するに、誰もが納得する、当たり前のことしか書いてないということです。
当然「当たり前のこと」が一番大事なんですが、
それを知ったところで、実践できなかったら意味がないわけですが、そこまでは残念ながら書かれていません。
例えば、ポジションサイズは小さめに、という教訓は、ものすごく大事です。でも、ついつい大きいポジションでトレードしてしまう人が、どうすればロットを落とすところまで実行できるのか?その方法までは解説されていないのです。
3-2.マーケットの魔術師
2冊目の『マーケットの魔術師』は多くの有名トップトレーダーに話を聞いている貴重なインタビュー集ですけど、これはどんな本なんですか?
主にこの本では、トップトレーダーの人たちが、自分のトレードスタイルや、勝てるようになるまでの苦労話や失敗談、教訓をたくさん語ってくれてるんですが、
ですが、まあこれが残念ながらなかなか実際のトレードに落とし込むのが難しい。
なぜなら、この本に出てくるトレーダー達は、だいたいが天才肌で、ネジが何本か外れているような人ばかりだからです(笑
たとえば、この本に出てくる女性トレーダー、リンダブラッドフォード・ラシュキさんは「マーケットを音符のように読むんです」と話してるんですが、
正直これを普通に解釈すると、意味がわかりません(笑
このように、天才トレーダーたちが、「今見えている世界」を語っているわけで、ちょっと飛躍しすぎてるんですよね。
たとえば、体操の天才がいて、その天才から教わってる凡人体操選手がいたとしましょう。
それで、体操の天才は技をやって見せて「なんで同じことができないの?」と凡人体操選手に言っちゃったりします・・・
「天才より」の人からすると、技を見て再現できない人の気持が全くわからないんですね。
だって、「天才よりの人」は人のワザを見ただけでコピーできちゃうからです。
この例と同じようにトップトレーダーは凡人トレーダーの気持ちがわからないし、凡人トレーダーから見る「天才より」のトレーダーもまた然りです。
天才系トレーダが言ってることを本当の意味で理解するには、その人と同じような才能や経験を持たないと理解できない可能性が高いんですよね。
で、実はボクもこの事実を理解するのにボクも数年かかりました。
トレードに関しては青二才だった当時、この『マーケットの魔術師』という本を毎日読んでました。
そして、読むたびに「よし!やるぞ!」という感じで毎回勇気づけられるんです。
でも、勇気づけられはするんですけど、それで自分のトレードが上達するかどうかはまた別の問題だったりします。
だって本に書いてあることと同じことを普通の人はできないから。
この「マーケットの魔術師」はFXを続けるモチベーションは出てくるので自己啓発本に近いんですね。
自己啓発系のセミナーに行って「よしビジネスで成功するぞ!」ってなって帰宅した瞬間ベッドイン!みたいなよくあるパターンに似てます(笑
この本を読んで、テンションは上がりますが、そのテンションを継続して、実際に「天才より」のトレーダーたちと同じ行動をできるかは別問題です。
なので、この本を読んで「FXで勝てるようになる為の方法」みたいなことを知ろうとするとあまり意味がありません。
この本で語っているトレーダーは既に「勝てるような状態が当たり前の感覚」から話しているので、凡人トレーダーには理解出来なかったり、実行できなかったりします。
だから凡人トレーダーには「勝てるような気がする」という状態になるけど、トレードで勝てるようになるかというとかなり厳しいでしょうね。
これが『マーケットの魔術師』という本をボク視点で見た真の姿です。
3-3.タートル流投資の魔術
じゃあ3つ目に紹介した「タ-トル流投資の魔術」はどうなんですか?!あれはかなり「ほほ-!」ってなること請け負いですよ!
この本は一言で言うとトレンドフォローってすごいよっていう話が書かれている本です。
その他にもリスクの計算方法、心構え、マインドセットみたいな「そりゃそうだよね」という当たり前の話が書いてあります。
例えば「攻撃よりも防御が大事」とか・・・
「そらそうだろっ!」攻撃ばっかしてたら負けちゃうでしょ・・・という極めて当たり前のことしか書いてないんです。
そのうえで、タートルズというプロトレーダー集団をリチャード・デニスが作って、どういう方法でトレードをしていたかという秘密も明かされています。
で、この本って、実際のところ、リチャード・デニス達の輝いている部分だけ切り取られているだけなんですよ。
この常勝軍団「タートルズ」を作った有名トレーダーリチャード・デニスがトレードで稼いで幸せな人生を送ったかのように書かれています。
ですが・・・
実際は数回この人破産してるんですよね。
ちなみに、リチャード・デニスがタートルズを作ったのは1984年でタートルズは約4年間で1億ドル以上稼ぎ出しました。
そして1988年に彼は一転して、何百万ドルもの損失を彼と彼の顧客の口座で出し、ファンドの運用を休止してしまいます。
トップトレーダーって実は人生レベルで見ると、浮き沈みが非常に激しいです。
だから、一回大きくトレードで勝ったからといって、生涯幸せか?というとそうではない場合も多いのでその事実を知った上で冷静に本を読んでほしいですね。
このように、FXの手法や成功の秘密を公開します!みたいな内容の本は実はかなり偏った編集がされてる場合が多いです。
勝ったか負けたかという、非常に偏った抽象度の低い本を読んでしまうとトレードに対して、変な幻想を抱いてしまうということが多々あるんですよね。
なので、本の内容も当たり前のことしか書いてないし、この本を鵜呑みにしてしまうとトレードでの成功に対して変な固定観念まで植え付けられてしまう。
この本を読んだからと言って、トレードが上手くなるわけではないし、トップトレーダーたちの真実を知れるわけでもない。
読んだら少しテンションは上がるかもしれませんが、今回ボクが語った事実を踏まえた上で読むことをおすすめします。
3-4.ゾーン 勝つ相場心理学入門
最後は「ゾーン 勝つ相場心理学入門」という本です。
この本はトレードの世界ではかなりおすすめされてますね。
でも、この本もボクに言わせたらかなりヒドイ本だと思います。
どこがヒドイかというと「普通は絶対できないだろこれ!」みたいな内容が多く書かれてるんですね。
たとえば、「ヘビにかまれてトラウマになってしまった人」の話が紹介されてるんですが、なぜ、実際にトラウマになってしまったのか?その過程における、心理分析みたいなことが延々と書いてあるわけです。
この本で言う結論としては、「全てのヘビが噛むわけじゃないしあなたを噛んだヘビとこれから遭遇する蛇は全く別者なんだから、全ての蛇に恐怖感を持つのはおかしい」と書かれてあるんですね。
要するに「確かにその時遭遇した蛇に噛まれたのは事実だけど、次の蛇は確実にあなたを噛んでくるわけではないですよね?」みたいなことを言ってるんですよ(笑)
この例を置き換えて作者は何が言いたいかと言うと、1回目のトレードで負けたとしても、2回目以降も確実に負けるかどうかって別の話でしょ?という比喩表現として使っているんですね。
だからトレードで1回負けて恐怖心を覚えることは、ヘビに初めて噛まれた時の恐怖感が植えつけられて関係ない蛇にまで恐怖心を覚え、トラウマになっているのと同じ状態ですと言ってるんです。
要するに、過去の経験に執拗に囚われるのではなく、毎回毎回が独立していると考えるべきだと言ってるんですよ。
それでわかったら苦労しないだろって話ですよね・・・
だから、トレードにおいては全く使えない本なのです。
ましてや、ゾーンに入るなんて論外のお話しで、『ゾーン』っていう本だけど実は読めば読むほどゾーンに入れない本なのです。
4.FXが上達する上で本当に役に立つおすすめ本3選!
「FX上達に必読のオススメ本!」のように紹介されている本というのは大抵、細かい手法やテクニック、あるいは著者の考え方とかが語られているものばかりですよね。
でも、そもそもそういう本は前述した通り、そんなに熱心に読み込む必要なんてないんです。
トレ-ドで勝ち続ける真の実力を身につけたいんだったら、もっと人間の本質に迫るような、そんな本をどんどん読んでほしいんですよ。
自分が今何をすべきなのか、何を一番大事にすべきなのかっていうのがわかってくるようになる本が真のトレードに役立つ本だとボクは思います。
今回ご紹介するのは
- 海賊とよばれた男
- 女子の武士道
- 陽明学
人が生きていく上で必要な考え方、生き方がわかる本を3つご紹介しますので、是非読んでほしいですね。
4-1.FX上達にオススメの本その1:「海賊とよばれた男」
まずオススメの本1冊目は『海賊とよばれた男』です。
この本で学んでほしいのは、本来の日本人的な生き方で大事な、現代の結果主義的考えではなく、そこに至るプロセスが大事ということです。
日本人が本来、大事にしてきた「プロセス」の部分を主人公「国岡鐡造」のモデルとなった出光佐三という高い理想を掲げ、成し遂げた人の「生き方」を元にもう一度思い出してほしいんです。
それはですね、トレードで勝つための考え方と、出光佐三という人の生き方には非常に共通してる部分が多いからです。
トレードを続けていると、どうしても上手くいかない時期が訪れます。
そんな時期をどんな姿勢で過ごすべきなのかというところを、出光さんが全て教えてくれています。
出光佐三さんの「生き方」の姿勢ですごいところは、ぶち当たった問題から一切逃げないことです。
何か問題が起こると出光さんは決まって、「なにー!」と一瞬動揺しますが、絶対にその問題を先延ばしにせず、すぐに解決策を導き出して行動するんですよ。
たとえば、出光さんが「海賊」と呼ばれる所以となったエピソードも出光さんらしい生き方を表しています。
戦後日本の石油産業は米英を中心に、ほぼ独占状態にあったんですが(米英の言いなりになって、価格や輸入量を制限されていたということです)「消費者に安い石油を提供するためだ!」と言ってその支配を跳ね返し、米英の大手石油企業と戦いました。
日本に安い石油を輸入するための解決策として、当時、米英の支配から孤立していた石油産出国、イランと協定を結び、米英の支配を受けない海上で石油を受け取って日本に持ち込む「海賊」みたいなみたいなことをやって、当時の石油問題を解決したんです。
だから通称「海賊とよばれた男」と言われるようになったんですよね。
このように命がけで解決しないといけない困難にぶち当たっても逃げずに、その場で手を打つということやり続けたんです。
この出光さんのような「問題を先送りにしない」というプロセスを重視することで人生も自ずと結果がついてくるようになります。
このような人の生き方を参考にして結果を出すためには、「今やるべきことを今すぐにやる必要がある」ということです。
そして、この考え方がトレードで勝つための考え方としてかなり役に立ちます。
ボクはこれまで、トレードの勝ちパターンというのは1つあればいいと言ってきました。
自分なりの勝ちパターンが1つ見つかったら、あとはそれを繰り返しやり続ければいいからです。
その繰り返しの中で、ブレずに常に冷静に勝ちパターンを実行していくために、「常に冷静にやるべきことを判断し、実行できる能力」が必要です。
「損切り」しないといけないとわかっているのに、損失を確定するのが怖くてなかなかできない。
放置しておいたらどんどん損が大きく膨らんでいって、結果、大損してしまった・・・ということはよくある話です。
なので、本当の意味でのトレードで勝てる人間の器を手に入れるには本で答えを知ることではなく、問題を先送りにせず、感じたことをその場で行動できる、日々の生き方が必要になってくるんですよね。
確かに、冒頭でご紹介したFX界隈で流行っているFXの本は、確かに勝ちパターンやテクニックが解説されてます。
ですが大事なのはそこの結果ではなく、そこまでに至るプロセスだということです。
薄っぺらい内容のFX本を読むよりも、成功者の考え方や生き方を知り、いかに成功までに至るプロセスを深く見つめていくかということのほうが重要です。
そこで参考になるのが、今回ご紹介した出光氏のような昔ながらの日本人プロセスを大事にする自然な生き方なんですよ。
この生き方をすれば、自ずと後から結果はついてきます。
だから、この本でまずプロセスを大事にする重要性をを出光佐三さんの本から学んほしいなというふうに思います。
プロセスを経ないまま知識を知ったとしても上手く使いこなせないし、いわゆる頭でっかちな状態になってしまいます。
なぜ、そもそも今の日本社会というのは本一つとっても、「結果」の部分だけにフォーカスされがちなのでしょうか?
その答えは、欧米諸国の結果主義に毒されているからです。
現代社会では目先の結果ばかりを追い求めて無理やり結果を出さなければいけないという非常に不自然なことをやってます。
企業だと、今期の売上が前期の売上を下回らないよう無理矢理にでも結果を出すことを求められます。
なぜなら、去年より今年、先月より今月の売り上げが下回ると、経営状態が悪いんじゃないか?と世間から見られてしまうからですね。
でも、不自然なことをやると、必ず同じ分ひずみがくるのが自然法則というものです。
だから西洋マーケティングは、一時的に爆発的な利益が出ますが、それで長く続いた会社ってないんですよね。
ちなみに世界最古の企業は実は日本にあったりします。
たとえば、西洋マーケティングが長期的な会社経営に向かない例として、会社のトップが2代目になった途端、経営がうまくいかなくなる場合があります。
世代が交代した時に、2代目社長が何してるかというと、アメリカに留学してアメリカの経営学を学んでる人が多いんですよ。
つまり西洋マーケティングを学んでいるので結果主義になってしまい、非常に短命になるということです。
今まで結果だけに囚われることなく、長く継続してきた企業がいきなり、結果主義になってしまうのでアメリカ的な企業になり、長く続かなくなるわけです。
そして、この「結果主義」の視点は何も企業だけに蔓延してるわけではありません。
日本の学校教育、会社、日常全てが結果を追い求める、競争社会になってしまっていますよね。
だから、その延長線上で「結果を出す」という視点で本を選んでしまうんですけど、それだとやはり上手くいかないんですよ。
結局大事なのはプロセス、「生き方」なんですよね。
4-2.FX上達にオススメの本その2:「女子の武士道」
ボクがおすすめするFX上達に欠かせない本2冊目は「女子の武士道」です。
出典元:Amazon|女子の武士道
この本を紹介する上で誤解してほしくないのは、この本の内容にある知識を吸収してほしいっていうことではありません。
ボクがこの本から学んでほしいのは、「今日学んだことは今日のうちにやれ、そして今日という日に悔いを残すな」ということなんです。
これは実は「海賊とよばれた男」「女子の武士道」「陽明学」この3つの本に共通する要素でもあります。
たとえば、このあとにご紹介する「陽明学」には「知行合一」という言葉が出てきます。
「知」というのは「知る」で、「行」は行うです。
そして「合一」というのは合体の一つに合わせるで「一」。
これで「知行合一」なんですけど、これが「女子の武士道」ではどういう形で表現されているのかというと、「武士道とは死ぬ事と見つけたり」という言葉で出てきます。
この本でいう武士道とは、「今日死にきる気持ちで生きろ」「明日に悔いを残すな」ということなんです。
自分の中にあるもやもやとか、「今日これやっとけばよかった」ということを一切残すなっていうのが共通している部分です。
このように、「武士道」というと「潔く腹切って死ぬこと」が武士の生き方みたいな誤解があるんですけど、全く違うんですよ。
本当の意味での「武士道」とは決して「精神論」的な部分ではなく、日常の中での実践方法を語ってるのが『武士道』なんですよ。
例えば、この「女子の武士道」ではこんな話が出てきます。
子守りを頼まれた著者の祖母は、十一二つになるかならないかの女の子を背負って庭に出飛び石を跳んで女の子を喜ばせていた。
その時、ふとした拍子にバランスを崩してしまい、とっさに「怪我をさせてはけない」という思いが巡ったのか、祖母は女の子をかばうように自分の背中にしっかりと押し付け、前に手をつくことなく倒れ込みました。
悪いことに倒れ込んだ場所には植え込みがあり、その一枝が祖母の左目を突いた。だが、女の子に怪我はなかった。
左目から血が流れているのに集まった大人たちの前で痛がる様子もなく、女の子を危ない目に遭わせてしまったこと、繁忙期だというのに農作業を中断させてしまったことを詫たのである。
このことが原因で祖母は左目を失明した。
このように、自分の左目を失ってでも子、家庭を自分の信念に従って守る。
知っていること、思っていることと行うことをどんな状況でも一致ささせる。
これが日常における、「武士道的」女性の生き方です。
ちなみに、多くの日本人に植え付けられてる「武士道」は「自ら潔く腹切って死ぬこと」みたいな精神論があるように語られていますがそのような確固たる精神論があるということではないということです。
そして、この「女子の武士道」で出てくる日常というのは「海賊とよばれた男」で、主人公「国岡鐡造」のモデルとなった出光佐三さんも同じ様な信念を持って生きた人です。
先程も言いましたが、出光さんは何か問題が起きたときに一切逃げないんですね。絶対に先延ばしにせず、その場ですぐに考えて手を打っていくんですよ
女子の武士道でいう「今日死にきる気持ちで生きろ」「明日に悔いを残すな」の精神に繋がってくるんです。
4-3.FX上達にオススメの本その3:陽明学(ようめいがく)
そして、最後にボクがおすすめするFX上達に欠かせない本3冊目は「陽明学」です。
陽明学は王陽明という中国の思想家が生み出した学問が陽明学です。
女子の武士道を解説してると時にも例に出しましたが、陽明学には知行合一という有名な言葉が出てきます。
「知」というのは「知る」で、「行」は行うです。
そして「合一」というのは合体の一つに合わせるで「一」
この「知行合一」という言葉で王陽明は何を言ってるかっていうと「知っていること、思っていることと行うことを一致させろ」ということなんです。
そうしないと本当の学びにはならないと王陽明は指摘しているんですね。
とにかく自分が知ったこと、思ったこと、感じたことをその日のうちに実践することが大事。
これはFXにおいても同じことが言えて、本だけ読んで知識を得ても、この「自分の感じた事」に従えないというメンタルブロックを日常から引きずってるから上手くいきません。
それでは、どうやったらこのメンタルブロックを外せるのでしょうか?
その答えは、何か問題が起きたり、違和感を感じたら、「その日のうちにやりきる」という癖をつけることです。
これはどういうことかというと、トレードで失敗した時に「あ~失敗した~」で1日終わってしまっては成長はありません。
失敗したのなら、「その日のうちに次の対策まで考える」という「行動」をすることによって、次に繋がって「その日のうちにやりきる」ことになるわけです。
具体的には、問題が起きた時に、「なぜその問題が起きてしまったのか?」をトレード日記に書いて、同じ失敗を繰り返さないためにルール作成して寝ます。
そして、翌日ちゃんと実践してみることで「知行合一」的なトレードができるようになります。
もっと詳しく分析してみると、この一連の「知行合一」という考え方をトレードに置き換えると、本を読んだり、問題に気づいた時は「知」の状態です。
そして、本を読んだり、問題を知っただけでは「行う」が全く伴っていないので「知行合一」の状態ではないことになります。
これまでボクは「損切り」「利食い」「エントリー」を徹底的に何回も訓練しましょうと言ってきました。
なぜなら、トレードにおいて重要な、「損切り」「利食い」「エントリー」という基本動作を感じたままにできるよう、「知行合一」の訓練が必要だと言いたかったからです。
このトレードの基本をきっちりやらないことには、FXで継続して勝つことはかなり難しいからです。
そして、このトレードにおける基本動作を確実に実行するには、トレード中に限らず、日々の生活の中でも「知行合一」的な生活をする必要があります。
でも実は、今の世の中って非常に「知行合一」の生活をしずらい社会になっています。
本当はやりたくないのにやらないといけない仕事があったりと、気づかないうちに自分に嘘をついて生きることが普通になってしまっているんですよね。
当然、日常的に「知行合一」の習慣ができていないので、トレードも上手くいかないんですね。
だから、日常でもトレードの中でも自分の問題を知ったあと、その日のうちに対策まで考えて行動することが重要です。
これをすることによって、同じ過ちを繰り返すことなく成長できるようになります。
もしこれを無視して「1日のうちにやりきる」ということをやらなかった場合、また同じ様な失敗を繰り返し、そのセルフイメージが自分の中に溜まっていってトラウマになってしまいます。
そうなると、自分に嘘をつき続けて、自信がなくなっていくのでドンドン「知行合一」から遠ざかってしまうんですよね。
そこを踏ん張って、逆に1日やりきることによって自分の中に自信が生まれ、日常でもトレードでも「知行合一」な生活ができるようになって結果的にトレードでも成功できるようになるんです。
というわけで、「陽明学」「女子の武士道」「海賊と呼ばれた男」などをボクが学んだ中で、これらの本をどうやったらトレードに生かせるかっていうとこをお話ししてきました。
これら3つの本質の部分を知ってもらったらより日々のトレーニングにも身が入ると思いますし、今時分が何を一番大事にすべきなのかということわかってくると思うので、ぜひその三つの本を読んでみてほしいと思います。
FXの本に関するまとめ
今回は「FXの必読本はFXが上達する上で本当に必要なの?」というテーマでお話しました。
FX初心者におすすめされてる本を4つ取り上げて紹介しましたが、ほとんどの本が当たり前のことか、もしくは再現不可能なことばかりが書かれているということに気づいてもらえたと思います。
そもそも、FXが上達したいからといって、本を読めば上達するかというとそうでない場合がほとんどです。
知識だけ知って勝てるトレーダーになれるかというと残念ながら、そうではないからです。
本に書かれている細かい手法やテクニック、あるいは著者の考え方はあくまで結果論なので、その人しか使えない場合が多いです。
もし、本に書かれていることをそのまま使いたいなら、著者、もしくは本で語られてる人の生活をそのまま取り入れて、日々のトレードを実践して同じ様な結果を導き出さないといけません。
実際問題、そのようなことは不可能に近いですよね。
答えばかりを求めることはやめて、本当の意味でFXで勝てる人間になることを優先しましょう。
なので、本当の意味でトレ-ドで勝ち続ける真の実力を身につけた人間になりたいんだったら、もっと人間の本質に迫るような、そんな本をどんどん読んでほしいんですよ。
そこで紹介したのが
- 海賊とよばれた男
- 女子の武士道
- 陽明学
という3つの本でした。
この3つの本に共通している考え方が「知行合一」という言葉です。
意味は「知っていること、思っていることと行うことを一致させる」ということなんですが、この3冊の本に出てくる人達はこの考えを日常から徹底して実践したことにより成長し、結果もだしてきました。
この知行合一を徹底すれば、トレードに限らず、何をやっても望んでいる結果ぐらいは得られるようになるでしょう。
そして、なぜこのようなトレードとは全く関係のないような本をおすすめしているかというと、この3人の考え方が実はトレードにも活かせるからです。
トレードする中で「エントリー」や「損切り」しないといけないタイミングが必ず来ます。
でも多くのトレーダーは「損切り」しないといけないとわかってるのに、できない、先延ばしにするということを知らず知らずのうちにやってしまっているんです。
損切りしないといけないと思った時=「知」に損切りする=「行」ができていれば勝てるのになかなか実際にはうまくいかないんですよね。
これらのトレードで大事な基本行動をスムーズにできるようになるためにも今回ご紹介した3冊の本に出てくる人達の考え方をインストールしてほしいんです。
結局、本当の意味でトレードで勝てる人間になるために大事なのは本で得られる結果論よりも、日々の日常生活におけるプロセスなのです。
「知行合一」的な生き方を日々実践することによって、本に登場してくる人達のように人間的に成長するし、自然と結果も出るようになります。
日々実践することによって、相場と戦っている時でも、いざという時に、日常と変わらない判断ができるようになるので、トレードでも勝てるようになります。
ぜひ、今回ボクがおすすめした「海賊とよばれた男」「女子の武士道」「陽明学」という3冊の人生レベルで役に立つ本を読んで、トレードにも活かしてみてくださいね。
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1984年生まれ。埼玉県出身。大学卒業後、ゴールデンバーグヘイマイヤーユニコムジャパン(証券会社)や、SAアセット株式会社(ヘッジファンド)を渡り歩きながら、トレーダーとして、毎月400万以上の安定的な利益を出し続ける。堅調な日々を手にした一方で、トレードをやりながらも、同時に、もっと人と人との関わりの中で生きたいと願い、2012年に独立起業する。その後、生涯死ぬまで人生を共にする最高の仲間たちに巡り会い、わずか1年でサラリーマンの平均年収の2倍以上の収益を毎月叩き出す驚異的なビジネスの仕組み作りに成功。そして、今では心から信頼し、助けあえるその仲間たちと一緒に、飲食店のプロデュース、お米の映画作り、コミュニティ運営、トレード指導、妻と娘との自由な時間など、忙しくも充実した毎日を送っている。